2011年7月7日木曜日

短冊に願いを書くように

今日は七夕です。仙台の場合は、8月に祭りとして行われるので、7月7日が特別には感じないのかもしれませんが、年に一度の逢瀬の日ですから、せめて雨にならなければいいのにと思ってしまいます。短冊に願いを書き入れ、星に願いを込め祈る風習は、自然に対する畏敬や人が元々持ち合わせている情緒や感情の表れですから、どこかで願いが叶ったり、届いて欲しいとの思いは尊いものなのだと思います。


展示会では昔から芳名帳なるものが準備され、来ていただいたお客さんに記入していただくことが慣習のようになっています。名前と住所等を記入するものですね。ただ置いてあると無作為に見られてしまうので、最近は、個人情報漏えい等の問題も考慮して、受付で管理しているケースがみられます。

僕は個人的に芳名帳なるものが好きではないので、代わりにメッセージ帳のようなものを置く場合が多いです。名前だけ記入されてもいいし、作家に対するメッセージや感想が書けるようにしているのですが、これがなかなか皆さん苦手のようです。気恥ずかしさやそんなもったいぶったことをと思われるのか、あまり書いて下さる方はいらっしゃいません。

Love and Joyでは特に全体として置く予定はしていませんが、もし参加者が個人的に置かれている場合は、何でも構いませんから書いていただけると嬉しいです。参加者は自身の作品を持ってさまざまなメッセージを発しています。良くても悪くても反応が欲しいと考えています。その事で、またいろいろと考えを巡らせ、次のステップへ入れるようになるわけです。

Sha-gakuでは一回目からA2判のコミュニケーション・ボードを壁に設置して、自由に記入してもらっています。8月予定のvol.3でも設置する予定ですが、今もギャラリー入口に1回目、2回目のものを掲示しています。中には素直な感想や参加者への激励等が記入されています。

年に一度、いやもしかすると二度と訪れることが無いのかもしれませんが、何かを感じていただけたなら、是非とも記入して残して欲しいと思っています。

アートは、それを提示する者と見る側との間にスパークする何かが無いと意味がありません。そして、与える、与えられるという行為が、互いの理解や協調、共感を生むのだと考えています。

だから、遠慮したり、恥ずかしがったりすることなど、何もありません。

短冊に願いを書くように、参加者へ向けて書いてもらえると、本人ではない僕も嬉しいのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿