なので、これは僕のレビューではありません。機会があり、見て下さるお客さん自身がそれぞれを評価されれば良いことですから。
では、一日目の登場は、佐久間直美さんです。
佐久間さんは、既に個展もしており、仙台でも精力的に活動をしている写真家のひとりです。今回は今までとはまるで違ったイメージ、テーマにより作品を発表しています。もともとは、以前開催したPhoto Showcaseの打合せの時に、持ち込んできた大量のベタ焼きの中から、僕が気になって、これいいですねと言ったことが始まりでした。
プリントは暗室での手焼きで、2枚一組のような形で、4組、合計8点になります。プリントサイズは大全紙です。大全紙というと最近ではあまりピンとこない方が多いと思いますが、508×610mmとかなり大きいです。暗室作業をしている方は分かりますが、ちょとやそっとじゃ、プリントしようとは思わないサイズです。
それらを額装せずに、上下にカレンダーで使用されているような桟と角材でプリント品を挟みこみ、少しだけ壁から浮かせた形で展示しています。見に来られた方は、必ずと言って良いほど、どう展示されているのと思ってか、裏側を覗きこもうとします。
このような形になったのは、佐久間さん自身があまり大げさになり過ぎるのを嫌ったことがあります。僕もそれには賛成でした。そして、同時に「ちょっと浮かせたいのよね」といたずらっぽく話されました。だから、僕が今回お手伝いしたのは、作品を浮かせる方法を考えるだけと言ってもよいですね。
歴史は繰り返される。たとえ、オオゴトではない、家族や家庭の中でさえ。そういう繰り返しが日々の営みであって、もっとも大切なものなんだよと改めて思わせてくれます。
0 件のコメント:
コメントを投稿