2011年7月17日日曜日

撮ることへの潔さ~平間理恵

2日目は平間理恵さんです。


平間さんは震災前にギャラリーに訪れてくれて、Love and Joyに興味があると話していました。それから数日後に震災となり、もう参加は無理だろうなと思っていた矢先にメールが届き、参加をされた方です。

初めて、L版やKG版でまとめられた写真を見せてもらったのが、3月19日だったと思います。彼女自身でまとめられたそれらを見ていると、素直な感性の中に、撮るべきものが無意識に分かっているような印象を持ちました。良く見かける何となく素敵な写真とは違って、おそらくは、そこから説得力のような部分が感じられたのです。

その時点ではまだ彼女自身では気付いていなかったと思うのですが、僕は今僕が感じた部分を構成していければ、きっと伝わるべきものが出来ると考えていました。それから、中断もありながら、メールや打ち合わせを重ねていく内に、徐々に彼女の中でも固まってきたように思います。展示状況はこちらです。


木製パネルにプリント品を貼り付け、あるテーマのもと(ここでは言いません)に壁4面に渡って展示されています。もともとフィルムカメラで撮影されたものですが、今回はネガをスキャニングして、インクジェットでプリントしています。彼女にとっては、展示も初めての上に、このような制作も初めてでしたから、さぞ不安だったと思います。と同時に、徐々に作品化されていく写真ら(彼女は自分の子供らと言っている)に対して、喜びにも似た感情が湧いてきたように僕には感じられました。


彼女の作品は、一言で言ってしまうとストレートです。撮る対象にも作品を見る人々に対してもですね。撮ることへの潔さすら感じさせてくれます。

今は、女子カメラという言葉がある程に、多くの女性がカメラを手にして、写真を楽しんでいますが、是非そういう方には見ていただきたい展示です。もちろん、僕のようなおじさんでも、おそらく感じることは出来ますよ。

さて、今日も、東北六魂祭です。昨日と同様にものすごい数の人々が見に来られると思います。朱の半被(だと思う)を着て、すずめ踊りを踊っているちょっと背の高い女性が彼女です。

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