2011年8月10日水曜日

ポテンシャル

30.00


さて、これは何の数値だと思われますか。8月20日(土)から開催予定のSha-gaku vol.3の参加者の平均年齢です。僕自身、何にしてもそのスタート時期に年齢はあまり関係ないと思っている方なので、これまでの企画に参加してくれる人たちの年齢は気にしてはいませんでした。

ふと、昨夜計算してみると、これまでとは明らかに平均年齢は下がっていると思います。今後の事を考えると、若い世代が増える方が良いのでしょう。中には、若い世代となると、おのずとキャリアは浅いものになるので、それだけで企画展としての質を疑う人もいるかもしれません。

でも、言い方は悪いのですが、この平均というところに良く騙されるのですね。重要なのは、その分布状態とそれぞれの持つポテンシャルの量だと思うのです。今回のSha-gaku vol.3は分布としては20代から30代後半までと割と拡がっていて、20代後半が一番多い形です。母数は少ないけど、正規分布に近いかもしれませんし、この年代の人たちの作品がある意味大事になってきます。

じゃあ、それぞれのポテンシャルはと言えば、年齢やキャリアが低いからといって、それに比例しているかというとそうではありません。また、その逆であるかと言えば、そうではないのは誰にでも判ることです。

念の為、これ、数学の話ではありません。ポテンシャルは、今現在自分が持っているものと今後持てるかもしれない総量だと考えると、決して年齢に捉われるものではないのです。

良く、若い人の感性にはついて行けないとかこれはこの年齢でないと表現出来ないものだよねと耳にすることがあります。中にはその通りだなと感じるものもありますが、大抵はそんなことないんじゃないと、あまのじゃくのように思っています。逆に、そう感じられる時点で、自分自身のポテンシャルを自分で決めてしまっているようにも思えるのです。

年齢やその時の状況によって、ポテンシャルの占める比率も変わってくるし、感性も変化し、それらを受け入れる量といった部分も変わります。全ては流動的でありながら、それを固定化しているのは、結局は自分自身だったなんてことになるわけです。

話がまとまらないけど、今回のSha-gaku vol.3では、参加者それぞれが今持つポテンシャルをどれだけ引き出せるかが、僕にとってのカギになってきます。

開催までの10日間がそれを決めてくれます。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html




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