2011年9月30日金曜日

慎重かつ早急に

どうもこのところ間違いが多く、自分でも困ってしまいます。特に、曜日に関することが目立つのは、先日書いたように定期的な休みの感覚が薄れてきているせいなのかもしれません。単にボケが始まっているだけではないように感じます。


今朝下に降りてくると、路面が濡れ、雨が降っています。今日は久しぶりに雨だなと感じながら、この前に来た台風15号はいつだったろうと考えたのですが、調べてみるとほんの一週間前のことです。遥か遠い昔のように思えていたのですが、久しぶりというほどではないなと思い直すと同時に、こんな曖昧な記憶にちょっと残念な気持ちになりました。

明日が本格的な展示となり、混乱が予想されるので、落ち着き、冷静に行わなければいけません。この数日で準備に関わる情報を集めつつ、随時必要な資料を作成し、参加者に対して搬入当日出来るだけ困らないようする為の情報提供をしています。熟慮して出すというより、瞬発力だけでしているような感じです。何しろ、お尻というか始まりが決まっているのですからね。

だからといって、間違って良いわけはなく、ホント気をつけないとまずいと思っているのです。コミュニケーションと信頼、信用が大事なわけですから。さまざまなレスポンスにしても、この時じゃないととかちょっと先の方がとか、タイミングも考えながら当たっているのですが、ちょっと延ばしてしまうとうっかり忘れてしまいがちになってしまいます。

さてと、今日は慎重かつ早急にやるべきことをしていかないと、明日大変なことになってしまうぞと自分に言い聞かせながら、事に当たるとします。

○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年9月29日木曜日

額装

写真を作品化するにあたり、額装は重要な要素になります。プリント後の写真は、例えは悪いかもしれないけど、化粧前のすっぴんの状態だと思っています。もちろん、それだけでも充分素晴らしいと思えるモノもあるのですが、さらに額装によって際立ってくるものです。


一言に額装といっても、さまざまな種類や方法がありますから、その時々で選択する必要があります。一般的に写真の場合、昔から装飾の無いシンプルなモノを使用している場合が多く、ギャラリーでよく見かけるタイプとしては、アルミ、木製の黒枠に白系のマットを施したものです。それらが整然と作品然として展示されている様子を見て、プロ・アマ問わず、いつかは自分もそういう展示をしてみたいと思うのです。

また、古くからある木製パネル貼りは今でも残ってはいますが、銀塩写真で行えていた水貼りが、デジタル出力による用紙が対応出来ないこともあり、徐々に減ってきている傾向にはあります。接着による各種パネル加工も、大判の場合は、技術や設備的に一般の方がそうそう出来ない為、業者への発注になり、コストやその為の日程取りで負荷がかかってしまうものです。その為に、小さい写真にし、自身でボードを買い、貼り付ける方法を選択するのですが、なかなかうまくいかないことが多いように思います。

現在は、現代美術の影響もあり、写真サイズも大きくなり、額装のスタイルも多様化しています。一概にどれが正しいなんてこともなく、自分の作品と世界観に沿って、そのスタイルを選択していけば良いのだと思います。

いずれにせよ、すっぴんであるプリント品が額装という化粧をされ、最終的にお披露目されるのですから、ないがしろには出来ないわけです。そういう考えを持ちつつ、僕個人としては、写真をどう構成し、自分の世界を見知らぬ誰かに見せ、その思いや考えを伝えることを考えることがもっとも大事なことで、その手段のひとつとして額装があると捉えています。

奇抜さだけを求めたり、豪華にしつらえたとしても、額自体は何も物語らないのですから、主役を引き立てる重要な脇役であって欲しいと思います。脇役が主役を喰ってしまうことは、芝居の世界ではあることですが、写真ではそれがあってはまずいのです。

まぁ、すっぴんの方が素敵だと思えることもあります。それはただきれいだとか、整っているということではなく、そこから醸し出される内面の美しさや価値観に素敵だと思えるわけで、だからこそ、額装も安易に考えてはいけないのですね。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

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2011年9月28日水曜日

ひとつの結論を求めるには

ここ数日夜からの作業が多いことと腰の調子が良くないので、昼の間は出来るだけゆっくりとしています。とは言え、次回展示搬入が始まっているので、参加する方からとのやり取りの頻度が増し、おいおいと休んでばかりもいられないのが現状です。


僕は最近とても忘れやすいので、出来るだけその時、その時に区切りを付けるようにしています。参加者からの問い合わせにしても、求めている内容についてはより具体性を持った形で見えるようにして、理解出来ることが相手にとっても僕にとっても、ひとつの区切りになります。その上で同時にそこから先を考え、付け加えながら、回答しています。

内容によっては、出来ないことは出来ないのですが、それだけで投げ出さすことは良しとは出来ない性格なので、これに代わるいくつかの提案をするわけです。これは、その人の為にでもあるのですが、むしろ次に帰ってきた時に、僕自身が余裕を持つ意味もあります。

誰しも、自分の想像通りに物事をうまく運べればと考えていると思います。実際はそうでないことがほとんどで、リスクや障害を考慮し、苦慮しながら動かしているわけです。だから、それら現実として起こり得ると思われるリスクなりを少なくする為にも、いくつかの道筋を提案しているとも言えます。

それでも、その人、作品、そして表現方法もばらばらなものを、ひとつのゴールに導き出すことは不可能で、結局はその人自身の考えや主張を優先させなければいけないし、それが出ていなければ発表する意味なんかないことになってしまいます。

だから、その人にとって、参考程度になればとも思っているのです。その割には結構考えてますけど・・・。何にしてもひとつの結論を求めるには、その他の多くのアイデアや方法と手間がなければ出来ないものですからね。

さて、今日は出掛けなくちゃいけないのだけど、身体がいまいちなので、ホントにゆっくりと自転車をこいでいこうと思います。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

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2011年9月27日火曜日

今日も始めよう

昨日は結局ギャラリーでひと眠りすることなく、展示の準備やら資料検討なんかで一日が過ぎてしまいました。元来、じっとしていられない性格なので、そうなることはある程度予想していたことですが・・・。


良く何もないところで何も考えずにゆっくりと過ごしたいと言う人がいますが、きっと僕には出来ないだろうなと思っています。現実に環境がそうなったとしても、おそらくはいろいろな事を考えているだろうし、することを探してしまうのだろうと思うのです。

サラリーマンの頃よりもさらにオンとオフが曖昧になっているのは確かだし、何となく休みの感覚は薄れています。もっとも、休みたい時に休めばいいわけで、それだけ時間に対しての束縛はないのですが。

そういった区切りのようなものが無いと生きていけない人とそうでなくても生きていける人が世の中にはいるわけで、僕は案外後者のタイプなのかもしれません。組織の中で動いている時は、やはり自分の時間を作ることが大事だと思います。一方、ほとんどが自分の栽量で生活していたとしても、他者との関わり無しでは生きてはいけないし、多くは一緒にひとつの目的に向かって歩んでいるのではないから、本当はもっと自分の時間が大事になるのかもしれません。

まぁ、日が浅いこともあり、シガラミもそれほどないし、だからこそそんなことが言えるのだろうなとも思っています。

さてと、名目上休みのこの期間に、一体自分は何をしていたのかと振り返る事の無いように、そして、いつもと同じなんてことが決してないことを想いながら、今日も始めようと思います。



○PHOTOAID MIYAGI 2011 ~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

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2011年9月26日月曜日

今日はゆっくり、のんびりと。

今日は通常なら休廊日、残していた仕事をしたりするのですが、少し疲れがあるので休み休み作業をしようかと思っています。最近、polkaが朝夕問わず鳴くことが頻繁になっていて、ちょっとした寝不足気味で、その影響もあるかと思ったりしています。


polkaが鳴く時は、水とえさが欲しい時がほとんどで、それ以外に何かをして欲しいような感じで鳴くことはありません。もちろんネコ語は分からないので、そういう風に感じているだけですが。

家ネコで水やエサは当たり前にあるものと思っているし、特に水はいつしか水道の蛇口から出ているものしか飲まなくなってしまい、(僕が部屋にいない時は仕方なく据え置きの水を飲むのだろうが)エサもちょっと時間が経つと、目の前で変えろと要求します。甘やかせ過ぎと言われるのは目に見えていますが、長年一緒にいるとそうなってしまうものです。

そんなわけで、今日はゆっくり、のんびりとしようかと。

もしかしたら、ギャラリーの中でひと眠りしているかもしれません。



○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

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2011年9月25日日曜日

ギャラリーの壁はまだ真っ白です。

ギャラリーの壁はほとんどがまだ真っ白です。どうやら、開幕前日に固まっての展示作業となりそうです。いわゆる箱貸しの場合、前日搬入、最終日翌日には搬出という形ですから、そういうものと考えているのか、ぎりぎりまで作品制作に当たりたいとの思いがあるのかもしれません。



商業ギャラリーの場合、一回の会期が長く、販売に当たっての検討も行う必要があるので、大抵会期間の準備期間を多めに取っています。今回も、約2週間を準備期間としてますが、これは参加者の多さと仙台以外の方々、休みが週末にしか取れないとの考慮からそうしているのです。

僕にとっては、2週間というやや短めの会期ですから、思いのたけを発表して欲しいと思っています。ホント、アッと言う間に終わってしまいますから。その為に搬入がぎりぎりになるのも致し方ないところですね。いずれにせよ、自分の今表現出来るものを最大限出してもらえれば、それで良いのです。


そうは言っても、一日で何人かが固まっての展示になるので、準備は慎重にしなければなりません。展示前に嫌な思いをさせて、何の為にしているのかと感じさせてしまっては元も子もありませんから。ほとんどが自分の事で手いっぱいですしね。

まぁ、何とかなるでしょう。大きく構えながら、丁寧に、雑にならないようにするだけです。

さてと、今日もその下準備をするとしましょう。



○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

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2011年9月24日土曜日

いま、期待していること

世間は3連休の中日、出掛けるには絶好のお天気です。僕も気分を変えてふらふらと散歩でもしたいのですが、そうもいかないようです。一週間後には次の写真展が始まりますからね。


今回の写真展は、初めて僕が主催ではなく、協力という立場で行います。ただ、単純に場の提供だけで、後はお好きにして下さいとは言えない性格なので、出展者の何人かとはコンタクトを取って、実際お手伝いをさせてもらっています。

と言っても、主に事務方的な内容で、作品自体にあれこれと口出しするつもりはなく、実際に会って話が出来る機会がある方には、普段僕がしている展示に関わるプロセスをお話ししたりします。きっと、面倒くさいオヤジだなと思われているかもしれません。

失礼な言い方ですが、これまでお付き合いさせていただいた方のほとんどは、写真を作品化することでほぼそれで終了と思われ、自身の世界観や見せる、伝えるところまで考えが及ばない場合が見受けられます。

そこには、方法論や手順、考え方のプロセスといった知識や経験が必要になってくるので仕方ないと言えばそれまでなのですが、それらを補う形で僕も出展する方と接していたと思います。そうしていくと、ある程度僕自身の色といったものが、自然に現れてしまうもので、充分気を付けないといけないとは感じていました。

今回は、ほとんどそれがありませんから、実は僕自身が一番楽しみではあるのです。出来るなら、僕の想像を遥かに超えるものが出て来て欲しいと、内心期待しているわけです。

ギャラリーでは、展示・発表に関わるワークショップを毎月募集しています。10月予定も昨日更新しています。10月からは希望者だけですが、パネル制作も行います。実際に写真展で行ってきたいくつかのノウハウもお話ししています。まぁ、他では聞けない内容だと思っていますので、是非ご参加下さい。

http://kalos-gallery.com/event/workshop.html




○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

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2011年9月23日金曜日

「ソウゾウ」

秋分の日、まさに秋らしいさわやかな朝です。こんな日はちょっと違った一日が過ごせそうと思ってしまいますが、ギャラリーの中に閉じこもっていただけじゃいつもと変わらないかと少しネガティブな気持ちもあります。


このところ、準備期間中に作品制作に関わる部分が多くなっていることもあって、自由の利かない時間が増えているのですが、それでもその時々で新しい発見もあるし、案外自分が一番楽しんでいるのではと思うことがあります。

物を作る行為は創造力の他に想像力が絶対的に必要だとの考えは、エンジニア生活を送るようになった若い頃から持っていました。発端のほとんどはこうなったら面白いとか楽しいよなといった全く単純なものです。そして、まだその時点では想像というよりは、妄想に近いのかもしれません。

そこから、具体的な形へとする為の想像と創造がせめぎ合いを繰り返します。創造には大概さまざまな制約や障害があり、想像とはかけ離れた位置にあることもあります。プロとして行っている以上、きれいごとや自分の領域だけで物事を進める訳にもいかないから、ここでのバランスが重要になってきます。

一方、自己表現の発表といったものについては、そんな制約はあるべきではないと思っています。自己責任の中で、全てを判断すれば良いことだからです。つまりは、ふたつの「ソウゾウ」が自由に飛び回り、その結果、時として常軌を逸していると思われても良いとさえ考えています。

作り上げられたモノが、見る側に受け入れられるかなんてことを考える必要もなく、こうした方が受けが良いと感じ、創造するものでもありません。だから、経験や知識、理論や常識に縛られ、躊躇したり諦めたり、勝手に決めつけたりすることはとても哀しいことです。

小手先の器用さなんていらないから、素直な感情が満ち、溢れかえり、わが身を包み込むようなそんな創造が、次の想像を生みだすのだし、今一番触れてみたいモノなのです。



○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~ (仮)

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年9月22日木曜日

ジタバタとしながらも

台風一過、青空が広がっているかと思いきや、相変わらずの曇り空、気分が盛り上がらない朝を迎えています。とは言え、そんな気分とはお構いなしに新しい一日は始まるわけで、文句ばかりを言ってても始まりませんね。


今日はちょこちょことやることが溜まっているのですが、先ずはpolkaの調子が悪いので病院へ行ってきます。いつものこととはいえ、相棒の調子が良くないと、少し落ち込んでしまいます。それから作品発送や企画に関わる資料作成やアイデアのまとめなんかもしないといけないのですが、それほど慌てることはないとは思っています。

あれをしなきゃ、これをしなきゃと考えていると、気ばかり逸ってしまいますから、優先順位を付けて、ひとつひとつこなすしかありません。いずれにせよひとりでしなければいけないのですし、結果が帰ってくるのも僕自身にだけですからね。

写真のような作品制作をする人たちは、ひとりでの作業がほとんどです。芝居なんかのようにそれぞれの役割が分担されているわけではありません。最終的には全てを自分で完結させる必要があります。時にそれ自体苦難に感じることもあります。

でも、大抵の物事って結果責任が自分自身にあることが前提で、他人に押し付けることなんて出来ないのが当たり前だと思っています。その為、躊躇したり、留まったりしてしまうものなんだと言えるのでしょう。

だからと言って、結果や経過の困難さや時間の無さを言いわけのようにして、自分にとって大切な何かをしないでしまうより、ジタバタとしながらもやり続けること、僕にとっては、今はそちらの方が生きている実感を確認する唯一の手段のような気がするのです。



○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~ (仮)

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

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2011年9月21日水曜日

雑然としたギャラリーで

台風15号が直撃しそうです。仙台も昨日から雨が降り続いており、県内の在来線が止まっていたり、高速道の通行止めや学校が休校となったりしていて、今後が心配です。紀伊半島付近はこの前の被害が残ったまま、また同じような、いやそれ以上の災害にならないことを願うばかりです。


僕もこれから仙台駅まで出掛けなくてはいけないのですが、駅構内は人だかりなんてことになっているかもしれません。出来るだけ雨の当らないポイントを抜けていこうと思っています。

さて、ギャラリー内の作品は昨日の内にほとんどが取り外され、白い壁にもどりました。作業台と床には参加者の作品が梱包され、雑然と置かれています。それでも、悪い気分ではありません。むしろ、次はどんな空間になってくれるか楽しみの始まりでもあります。

特に次回の写真展は、僕が主催ではないので、実際、詳細まで把握していません。でも、逆にどんな展示をしてくれるか、これまでとは違った雰囲気を出してくれるのではないかと期待してもいるのです。

アイデアは常に身の回りにあるのだけど、気付かない事の方が多く、自分に近ければ近いほど見えづらくなったり、あえて見なかったりしてしまい、前例や慣例といったものを重視してしまうものです。

表現とはそもそもそんな当たり前、ありきたりのものを突き破り、自由であって良いわけですし、むしろそれらを求めていく必要があると思っています。今回は僕自身、自分の想像を凌駕する作品や展示が見られないかと、第三者的に見てみたい気分なのです。



○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~ (仮)

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2011年9月20日火曜日

昨日の続き

昨日ここで書いたので、Sha-gaku vol.3 エンディング・パーティーの画像を3点載せておきます。





公募で行うことについては、僕の中では、以前にはまるで知らなかった人たちが企画に参加し、おのおのの作品に触れ、在廊中にたまたま会って話をし、人となりを知ることで、自分自身の世界以外に接する機会を生活の場としてではなく、持って欲しいとの思いがありました。

同時に約1カ月の会期の中で、徐々に参加する方の写真に対する思いや考えが良い方向へと向かったり、逆に立ち止まり考えるきっかけとなり、自分から他者へ伝えることの大事さを感じてもらえればとも考えていました。そして、そんな繋がりや経験をひとつの記憶をして残してもらう為に、このようなパーティーを行っているわけです。

僕は欲張りでもあるので、企画へ参加された方々や以前から懇意にして下さっている方々との仲間内だけのものにはしたくはなく、より拡がりのあるものになって欲しいと思っています。

「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」という企画はそんな理由から現在募集をしているもので、震災後に考えが固まったものです。震災からの企画展には、タイトルからして何かそれらしいと思われている方もいらっしゃいましたが、そんなことを意識していたことはなく、僕の中に元々あったものです。

「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」は、もちろんアイデアとしてはあったのですが、対象をどうするかで、ずっと迷いがありました。ビギナー対象にすることで逆にハードルを上げてしまうとの考えはあったのですが、前述した拡がりを意識するとしないわけにはいかないよなとも思ったのです。また、震災という試練の中、これからもっと個としての活性が必要になるわけですし、新しい血のようなものも望んでいるのかもしれません。

予想通り、参加者はまだ充分ではありません。是非ともきっかけを持って欲しいので、開催時期を12月上旬と若干ずらすことにしました。

頭の中で考えていただけでは何も起こりませんし、その場でなければ表現することの実感は得られません。検討されている方は、今すぐにでもご連絡を。

http://kalos-gallery.com/event/planning.html


○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~ (仮)

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年9月19日月曜日

Sha-gaku vol.3 は無事終了

Sha-gaku vol.3 は無事終了することが出来ました。


会期中、足を運んで下さった多くの方々、深夜遅くまでエンディング・パーティーにお付き合い頂いた出展者と数名の写真を愛する方々には深く感謝します。

昨夜の状況は、終わってしまう寂しさを感じながらも、とても楽しいひとときだったと思います。様子を撮った画像は明日にでもアップしようかと考えていますが、今は少しだけその余韻に浸っていたい気分です。

今朝は昨日とはうって変わって、冷たい雨が降っています。気持ちを入れ替えて、次の展示会の準備に掛かりなさいと言われているのかもしれません。次回はチャリティー写真展で、初めて主催は僕ではありません。と言っても、しっかり協力をさせてもらって、また多くの方々に来ていただけるよう、頑張るしかありません。(気負うことなく)

サイト更新も滞っていますが、こちらもぼちぼちとしていく予定です。



繰り返しになりますけど、ギャラリーを訪れて下さった皆さん、本当に有難うございました。

次回も楽しみにお待ち下さい。







○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~ (仮)

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

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2011年9月18日日曜日

今日が最終日

Sha-gaku vol.3 は、今日が最終日になります。


いままでお知らせしていましたが、予定通り夕方17:30からはエンディング・パーティーを行います。参加者も14:00以降から次々と集まってきますから、作品や展示に関する話を直接聞いてみてはいかがですか。

パーティーの模様は、だらだらとUst配信をします。来れない方は少しでもその雰囲気を味わってみて下さい。非力なPCを使用している為、高画質ではありませんが、顔や話声は分かりますので、覗き見る感じで見てもらえればと思います。チャンネルはこちら

http://www.ustream.tv/channel/sha-gaku-vol-3-ending-party-reunion


あとはお天気ですけど、今日の予報から雨マークが無くなっていましたので、もってくれるようです。暑くなりそうな気配はもうすでにしていますが、会場内も熱くなって欲しいですね。

少しの寂しさとある種の達成感を参加者全員が感じてくれ、そして今日来られた方もただ楽しんでもらえれば良いわけで、僕はいつものように裏方に回りながら、その様子を見ていることとします。

さてと、午前中に出来るだけ準備を進めないといけませんね。

会期中もっとも長く、そしてもっとも短かったと思える一日が始まります。



○Sha-gaku vol.3  【最終日】

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月17日土曜日

与えるもの

それにしても蒸し暑いですね。残暑というには時期外れのような感もあるので、一層そう感じられます。空はどんよりとして、予報通り雨が降ってきそうな気配です。今日から3連休で、いろいろと予定をしている人が多くいるとは思いますが、少しでもお天気が持ってくれると良いのですが。


僕はと言えば、今日、明日でSha-gaku vol.3 が終わり、明日はそのパーティーを予定しているので、連休気分は全くなく普通と変わらない感覚です。そんなこともあって、polkaにいつも食事と一緒に混ぜ与えている薬をついつい補充してませんでした。月曜日に取りに行けば間に合うぐらいの調子でいたのです。

でもちょっと気になって先程自転車で病院までいってみたところ、いつもの受付にいる女性が営業の準備をしていました。あぁ、今日は開いているんだと思い、薬を頼んできたのですが、案の定、明日と明後日は休みになっていました。しかも今日は午前中だけ。危なかったです。

薬を与えていればそれで大丈夫なわけではないのですが、やはり不安にはなるものです。polkaにとっても薬無しの方が、美味しいのかとも思ったりしますけど、フン詰まりの苦しげな様子を見たくないので、我慢してもらうしかありません。もっとも、polkaは普段と変わらぬ感じで食べていますから、何の為に薬を混ぜられているのかも分からないのだと思います。

人だって、誰かがその人の為に何かをしているのだろうけど、それを常に意識しているかと言えば案外そうではなく、ごく当たり前の日常として受け入れているものです。良かれと思いしたことが、そうではなかったということは良くあることで、逆に迷惑になることだってあります。

でも、そうだからと言って、人を思いやったり、実際態度として表わすことを恐れ、他者に干渉することを控えてしまうことはちょっと違うんじゃないかなと思ったりもします。大人の対応としてすることには、互いの利害に影響する部分もあるから、一概にそうとは言い切れないわけだけど、それをすることで自分自身手間取ったり、時間を費やすことになったとしても、それでも良しと感じたのなら、与えるものとしてするべきだと思います。(自分がしていることを分かってもらえないとしても)

甘いよと言われそうだけど、いくら物が豊かになり、生活が便利になったとしても、人として変わらない部分は誰もが持っているし、他者に対して何かを与え、また与えられながら生きているわけですから、その方が至極まっとうな気がするのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

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Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月16日金曜日

映画はつながっていく

今日は映像関連イベントの紹介です。


ショートピース!仙台短篇映画祭2011

2011年のテーマ:映画はつながっていく

会期:2011年9月17日(土)-19日(月・祝)

会場:せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア



主催:仙台短篇実行委員会
共催:せんだいメディアテーク

http://www.shortpiece.com/


2001年から開催している映画祭です。今年はそれぞれが3月11日以降の自身と対峙し、葛藤を経て産み出した作品をオムニバス形式で綴る311仙台短篇映画祭映画制作プロジェクト作品『明日』を始め、いつもとは少し違った感じになるのではないかと思っています。

また、プログラムのひとつに、311映画制作プロジェクト『明日』に触発され、映画監督である河瀨直美さんの呼びかけで、海外の作家らが参加している「A Sense of Home(‘家’という感覚)」の上映があります。

僕の注目はビクトル・エリセです。代表作の「ミツバチのささやき」はあまりに有名ですが、なにしろ10年に1度しか作品を発表しない作家なので、これってとても貴重です。

期間中の18日が、Sha-gaku vol.3最終日で、負けじとエンディング・パーティーを予定していますから、翌19日に予定している「A Sense of Home(‘家’という感覚)」の上映だけでも見に行きたいと思っています。

それにしても、明日からの3連休はお天気が心配です。最終日が曇り空もしくは雨が降るのは何か定番のようになってしまいましたが、少しでも多くの方に来て欲しいですね。

こちらもお見逃しなく。


○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月15日木曜日

少しの余分

PCをネットに常時接続をしているので、時々更新の為夜間に再起動していることがあります。今日もそんな日で、パスワード入力の画面からのスタートでした。


PCとの付き合いはかれこれ20年近くになるので、買い換えるたびにインターフェースの違いに戸惑いながら、それでも動作が速くなったり、アプリケーションの新機能に感心させられたりとしたものです。初めて購入しようと考えた時は、付属するアプリケーションも検討に入れながら、これは便利だとか面白いといった理由で選んでいました。でも徐々に自分が使用するアプリケーションが限られてくると、必要最低限のPCになっていきます。

僕の場合、専門的な仕様のアプリケーションは必要にせまられないし、今は便利なフリーソフトもあるので、それらを使用しています。それでも数年使用していくと、作成したファイルやなにやらで、起動や動作が緩慢に感じられるようになってきます。実際、遅くなっているのは確かで、その度に中身を整理しようと考えながら、余分なものを捨ててしまおうと思ったりしますが、結局そのままにしてしまうことが多いです。

これはPCに限らず、生活全般に渡って言えることで、結構多くの方がそうなんだろうと思います。少し前に「断捨離」という言葉が流行りましたが、まぁそれで心身共に快適な暮らしぶりが出来るなら、それはそれでいいんじゃないのぐらいの感覚でしかありませんでした。

確かに長く生きてくるといろいろなしがらみと共に、他人から(身近であっても)はそんなことしなくてもいいんじゃないとか無くても困らないよねと言われるものが増えてきます。それらをクリアにして生活の質的な向上や調和を取っていくのが、「断捨離」らしいのですが、それも何か無理やりではちょっとなと思ってしまいます。

少しの余分は必要かなと思うのです。余裕と言ってもいいのだけれど、自分でそれを自然に作りだせる間はね。作りたくても作れない人の方が多いのだし、あくまで自然の内にそうなったのなら、人が何を言おうがそれで良いのではと思うわけです。

そんな僕でも、仙台に来てからは物質的な執着は今までよりも少なくなってきていて、写真に関わることばかりを考えているようです。これもまた自然のことです。まぁ、余裕なんてまるで無いけれど、時間だけはあるので、そうなってしまうのでしょうね。

必要なものが必要な時に、必要なだけあればいいのだけど、そううまくはいかないものだから、少しの余分がいるのだと思います。そして、それらは物質的なものよりもむしろ精神的なものの方に重きがあるように思えます。

心にほんの少しでも余分があって、それが自然である内は、意味無くまだ大丈夫と言える、そんな気がするのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

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Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月14日水曜日

写真展紹介

今日は珍しく他の写真展の紹介です。

11 – 10 + 1写真展

9月15日(木)~ 20日(火)10:00-17:30

富士フィルムフォトサロン/仙台

http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sendai/11091501.html


当ギャラリーでの企画展にも参加してくれた佐久間直美さん、亀卦川宏人さんが参加するグループ展です。知る人ぞ知る写真家もいらっしゃいますので、楽しみな写真展のひとつですね。僕も、Sha-gaku vol.3 終了後の19日か20日にお邪魔しようかと思っています。

何はともあれ、いろいろな場所でいつでも写真を見られる環境になればいいなといつも感じているし、何よりもっともっと自身の作品を発表して欲しいと思っています。

その為に、ここしばらくは公募のような形で企画を行っているのですが、なかなか集まらないのが現状です。僕自身のPRの弱さが第一なのだけど、展示・発表する行為自体が特別なモノ、ややもすれば一年の記念やまとめとして捉えられている感が強いような気がしています。

表現は常に個人的なもので、本来誰かに急かされてするものではありません。機会と自分のタイミングが合うかなんて分からないものだから、自らが動くしかないものです。しかも、損得から生まれるものでもありませんから、誰かに合わせたりする必要もありません。

だから、自己満足でいいのだとも言えます。そこをスタートとして、社会や他者との関係を感じつつ、自己の世界が拡がったり、変化していくものだと僕は思っています。そうして、次第に見知らぬ誰かが共感を持ち、自分の世界を少しでも感じとってもらえるようになるのです。

始まりは始まりに過ぎず、それをしてしまったらお終いではありません。また、始まりが無ければ、結局は何も無かったことにしかなりません。

だから、やや大げさな言い方ですが、
発表する行為そのものは、その人自身の生の痕跡でもあるわけです。
それを残すかどうかは、その人次第なのです。


○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月13日火曜日

展示作品-2

昨日に引き続き、残り4名の展示状況の紹介をします。


ギャラリーは、入口から奥に逆L字状に小部屋のように延びています。入ってすぐには分からないかもしれません。そのひとつ奥に入った部屋の壁面それぞれに4名の作品が展示されています。
入ってすぐが、織江佑季さんになります。

タイトルは、空の底


自身の住んでいる栗駒に降った雪面を抽象的とも言える形で切り取っていますから、見る側は特にそれが栗駒であるとは一見して分かりません。モチーフは身近で日常的に目にする冬の情景で、普段は何とも考えずに見過ごしているものをカメラを通して写し撮ることで、その土地だけに感じられるものではない、より普遍的とも言える心象を表現しているように見えます。版画系のアート用紙にプリントを施し、黒のアルミフレームにマット仕様で額装しています。

6人目の小田紗優美さんは、昨日紹介した平岡さん同様に展示初挑戦です。木製パネルに直接貼り付けられたイメージは、タイトルさながら色彩の豊かさと躍動感や一種の妖しさも持ちながら、自由に踊っているようにさえ見えます。感性以上の何物かを感じられると思います。サイズはA3からB5までの3種類です。


タイトルは、Magic of the color... -色は、私たちの心に 魔法をかける-


ここまではやや抽象的であったり、ビビットな色の世界でしたが、眼を移すと現実の世界へと引き戻し、こころ暖かくなる作品が並んでいます。
菅野菜穂子さんの撮るポートレイトは被写体が友人でもあるからとても自然で、撮る側に楽しさを感じさせてくれます。

タイトルは、Let Happiness Around


アクリル透明板に挟みこんだフォトフレーム仕様となっています。飾らない笑顔や一瞬垣間見られる幸せの予感、それらに包まれながら生活はあるんだよと再認識させられることでしょう。


最後は、前回のSha-gaku vol.2にも参加してくれた篠原治樹さんです。

8月に函館で行われた個展の一部を展示しています。タイトルは、fairy tale


説明するまでもなく、幻想的なイメージを作りだしながら、過去への回想やかつてそこに在ったものへのいとおしさといったものが表現されています。

パール調の用紙にプリントし、A3ノビ、A4の黒アルミフレームにマット仕様で額装しています。



これで、8名の展示紹介は終わりです。展示にはそれぞれの思いや考えが含まれています。実際目の前でそれらを感じてもらうのが一番です。

いよいよ最終週に突入です。この場には、間違いなく記録だけにとどまらない写真が、所狭しと、作品として提示されています。また、発表は誰にでも出来ること、それが現実のものとして見られる場でもあります。

是非、皆さんの記憶に留めて欲しいと思います。

そして、自己表現をしたいと思われる方が多く現れることを望んで止みません。

地域文化に根ざし、それでも決してそこだけには留まらないものとして。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月12日月曜日

展示作品-1

さてと、Sha-gaku vol.3は残り1週間になりました。


先日、Ustで参加者の展示状況を配信しましたが、解像度が高くないのでぼんやりとしていたと思いますので、今日と明日でそれぞれの展示画像を載せようと思います。

それでは、江口敬さんから。

江口さんと初回のSha-gakuからの付き合いで、昨年12月から1月にかけて個展も開催しています。今回のタイトルは、UNLIMITED PHOTOGRAPHS


一見してこれって写真なのと思う人がほとんどです。デジタル処理により、いわゆる写真そのものから離れてしまっていると誰もが感じるかもしれませんが、これもまた写真表現の可能性が無限であり、枠を作ってしまうのはそれを扱う僕たちなのかと考えさせられます。


600×500mmの黒アルミフレームにマット仕様で額装されています。

2番手は、熊谷毅さんです。熊谷さんは唯一Sha-gaku常連で、毎回趣向を凝らした展示内容を見せてくれます。今回は小振りでややおとなしめかと思われますが、これまた写真の特性である瞬間の切り取り、時間性を意識させてくれます。タイトルは、Physical Description


3番手は、エリック・チャンさんです。Sha-gakuでは初めての外国人の方です。タイトルは、It takes two… A3ジャストサイズの白木製フレームに余白を設けて、マット無しでの額装をしています。

タイトルやステーツメンツを読まなくても、イメージのみでも彼の伝えたいことは分かると思います。明確なコンセプトで撮影されていながら、演出がかったところは見られず、素直にストレートに表現されています。

4番手は、平岡薫さんです。彼女は今回が展示初挑戦です。一番小さな一面を使用していますが、逆に展示は難しいのです。今回の額装は部材のカットから手作りで行っています。作品制作中はさながら夏休みの工作教室のようで、とても楽しかったことを思い出します。女性らしい写真とか良く聞きますが、僕自身は一般的な傾向としての認識はありますが、あまり関係ないと思っています。その人らしさ、人となりが表れてしまうのも写真の特性です。彼女の持つ優しさや対象への暖かなまなざし、そして自分自身とカメラとの付き合い方が良く見えてきます。


大小、木の角材とベニヤ板を使用して、凹凸のあるパネルのような形で額装しています。



どうですか、マットに入れて額装するにしても作品により見せ方は変わってきますし、それ以外の方法はいくつもあることが分かると思います。

それでは、またあした。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー








2011年9月11日日曜日

まだ? もう?

あれから半年。


まだ? もう? 人それぞれ捉え方は違うのだと思います。

あの日は雪が降っていました。今日は雨降りで秋らしい涼しい朝です。もうじき冬を迎え、2011年から2012年へと変わり、また雪が降る季節になります。

メディアを始め、街中でも「頑張ろう」とか「復興」とかの言葉が溢れています。一向に前に進まないと嘆く人々、今からと自らを元気づけつけるようにつぶやく人々の姿がテレビから映し出される度に、僕自身も目の前の現実を考えさせられます。

多くの人が震災で人の繋がりや絆を感じ、その大切さを体験しているのだけれど、そんなものは以前から誰もが持っていたこと、ただ、共通の危機感の中、身を持って改めて知らされたものだと個人的には思っています。今はもう半年が過ぎ、生活という点での格差が拡がり始め、危機感もまちまちになってきているようにも感じます。

地域社会はもともとコミュニティー意識が強く、本音や建前を交えながら、狭い世界での繋がりを大事にするもの、そして、その中での自分の位置付けが重要であったように思います。語弊を招く言い方になりますが、自分を取り巻くこの狭い世界が安定し、自分自身が安心出来る立ち位置であれば良いような思いがどこかにあると感じていました。

もちろんそれぞれがそれぞれの立場で、他のコミュニティーとの関わりを持たず、どの世界でも一様に満ち足りた生活を営めればそれで良いのかもしれません。一番身近な人間と幸せに生きることが出来たならそれだけで恩の字だとも思います。

それに、個人が出来ることなんてたかが知れてるし、その範囲もすごく狭いものだとは誰もが分かっていることです。その中で自分なりに皆、出来ることをしようと頑張っているに違いありません。

周りから殊更のように言われなくても、まだ半年しか経っていないのですから。

でも、半年たった今だから、僕はそんな個々の絆と言われる「繋がり」から、月日が経つにつれ薄れゆく記憶や共通した危機意識のようなものとは逆行し、コミュニティーといった壁も通り越し、少しずつでも「拡がり」になって行って欲しいと感じているのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月10日土曜日

演出抜きの真剣勝負

2006年、夏の甲子園決勝の再現。


今日予定されているプロ野球楽天、日本ハムの試合で、楽天・田中将大投手と日本ハム・斎藤佑樹投手が5年ぶりにプロの舞台で再戦します。周囲のヒートアップは予想以上で、チケット完売、急遽民放でテレビ中継もするようです。

田中投手は高校からすぐにプロ入りし、斎藤投手は早大に進学し今年プロの世界に入ったわけで、どちらが良いなんてことは言えませんが、いずれにせよお互い進む道をしっかりと見据えた結果が、今日の試合となったのです。

5年という月日はそれぞれのステージでまるで違ったものだったに違いなく、こうして同じステージで再び投げあえることは、もちろん本人の努力もあり、周りの協力もなければ実現出来ないものだと思います。

お互いどれほど意識していたのかは分かりませんが、もし将来そうなったらいいなぐらいじゃないかと想像しています。そうは言っても、いざ現実のものとなると意識せざるを得ないのだと思います。周りがそうさせますからね(メディアを中心に)

でも2人にとってはこれから続くであろう試合のひとつに過ぎないと感じているのかもしれません。もちろんその時、その時での意識は他の試合とは少しだけ違っているかもしれませんが、勝つために投げることの方が強いのではないかと思うのです。

それに、おそらく2人とももっと高い目標を持っていると感じますし、まだまだそれが許される年齢ですからね。何かを起こすことは、年齢に関係ないと思ってはいますが、早いに越したことはなく、それらをどの時点で見つけられ、いかに行動するかによりますし。

いずれにせよ、プロ野球ファンにとっては、またひとつ楽しみが増えたわけです。

僕はそれほどのファンではありませんが、なんかワクワクとさせられる感じはあります。野球というスポーツではあっても、やっぱりエンタテイメントでもあるのです。

もちろん、それらは演出抜きの真剣勝負からしか生まれないのですが。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月9日金曜日

始まりが無ければ何も起こらない

仙台では明日、明後日と恒例のジャズ・フェスが開かれる予定です。今年は震災の影響で開催も危ぶまれたのかもしれませんが、何より続けられて良かったと思います。街中に音楽が流れている、しかもライブで、それってする方も聴く方もとても楽しいことだし、毎年行われる意味では出演する人たちの目標にもなります。


今年は震災もあったし、ちょっと違った意味合いも含まれるのでしょうが、先ずはみんなで楽しんで欲しいなと思います。メイン会場の定禅寺通りは、ギャラリーから徒歩20分程度で行けるから、僕も少しだけでも現場を見に行きたいのだけど、どうなるかな。

さて、Sha-gaku vol.3も、残り今週末と来週一週間になりました。ジャズ・フェスのついででもいいから、足を延ばして見に来て欲しいと思っています。ここにも確かにここでしか味わえないものがありますからね。

それから、今募集している「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」の参加者がなかなか集まりません。ビギナーを対象としているので、ハードルが高いと思われるかとの予想はしていましたが、もし検討中であったり、躊躇している方は先ずはSha-gaku vol.3を見に来て欲しいですね。表現し発表することが、決して特別な人やものではないことを直接肌で感じられると思いますし、今出せるものは今しか出せないことの一端が見られるはずです。

先立つ不安は誰にもあって、結果は予想しがたいものですが、きっと自分自身の新たな一面を発見したり、人との繋がりを改めて感じることが出来ると思っています。

それと、これって年齢は関係ありませんからね。何年も写真を撮って、カメラと接していたとしても、自分の考えでもって展示発表を行っていない人たちはたくさんいますし、そういう方にも発表の喜びや楽しさを実感してもらいたいと考えているものです。

今一度自分の気持ちに問いかけてみて下さい。

今更とか遅すぎるなんてことはありませんし、始まりが無ければ何も起こらないのですから。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月8日木曜日

芝居に対する清潔感?

もう一年以上、生の芝居を見ていません。撮りためていたDVDを取り出してたまに見ることはありますが、やはり生じゃないという気持ちは今でもあります。右下の演劇情報に古澤君が出演するポツドール公演を載せています。


本日が初日のようです。彼ともしばらく連絡を取っていなかったので、どうしているかと思っていたのですが、まだ役者を続けていたようで、少し安心しました。劇場は下北沢のスズナリですから、いつものような濃密な芝居になるのかと思います。あぁ、観に行きたい・・・。

そう思っていた折、昨日演出家の蜷川幸雄さんがテレビ出演している姿を偶然見ました。相変わらずの元気な様子と精力的な活動は、本人曰く回遊魚のように常に泳いでいないとダメと話していたように、まさにその言葉が当てはまる程の芝居に対する意欲を感じさせます。それでも、若い頃の切羽詰まったようで、ピリピリとした印象はすっかり影を潜め、これまた本人曰く謙虚になってきたとの言葉通り、穏やかな表情、言葉使いが印象的でした。

彼が創立したニナガワ・スタジオのメンバーである大石継太さんのインタビュー記事にこんなことが書いてあります。

蜷川の元で何を学びましたか?と聞くと、そう簡単には答えられないと間を置いてから「……芝居に対する清潔感? 真摯に取り組むというか…かなあ」とボソッと答えた。

物事に真摯に取り組むというのは、特に表現の世界だけではなく、一般の仕事においてもそうあるべきだと思います。しかしながら、確かな生産物といった世の中に役立つモノを生むわけではないアートの世界において、それをとことん追求するのは非常に難しいことです。無形のモノを人々の頭や心に残し、伝え、何かしら有益だと思わせるモノじゃなくちゃいけないのですから。

そんな風に感じてくると、意識は制作や作品そのものより、見る側に気持ちがいってしまい、いろいろと余分なものが増えてきて、結果曖昧であったりぼけてしまったりするものです。それに対するものが、芝居に対する清潔感という言葉になっているように思います。

もともと何もないところから何物かを生みだすことが表現であり、一般でいう生産でもあるわけで、それぞれの根底にあるものはあまり変わらないはずで、とてもピュアなものだから、これってすごく大事なことのように思えるのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月7日水曜日

コミュニケーション・ボード

Sha-gaku vol.3ではコミュニケーション・ボードを壁面に設置して、感想やコメント、イラストなどを自由に書いてもらえるようにしています。過去2回でも同様に行ってきたことのひとつです。


でも、今回は記入する人が以前よりも少ない状況です。理由は簡単で、参加者個々が自身のコメント帳を準備しているからです。見に来られる方の多くは、参加者を個人的に知っている方ですから、よりパーソナルな感想や意見が多くなります。したがって、個別のコメント帳に記入するようになるわけです。

主催する側との立場としては、コミュニケーション・ボードへ書いて欲しいと思ってしまうのですが、元来人前に見える所に自身の言葉を書くことをほとんどの人が苦手としていますから、だったら個別にその人の為に書いてもらえれば良いとも思います。

いずれにせよ、何らかの形で見る側のメッセージが参加者に伝われば良いのです。非難するような内容はほとんどないわけで、技術的な指摘なんかもありません。参加者によっては、やや物足りなさを感じるかもしれませんが、人って褒められたり、素直な気持ちが表れた言葉を受ける機会が案外無いものですから、一言、一言で力づけられるものなのです。

そう、僕もそうですが、とても単純な生き物なんです。当たり前ですが、褒められれば嬉しいし、怒られたり、批判されたりすれば哀しいのです。大事なのはそれら自分に向けられたものを、どう受け入れるかになります。

特に、立場や状況に関係なく、建前もない素直な心からの言葉に対して、どう向き合えるかですね。時に辛辣に、時に優しさに溢れたものですから、感情に直接触れられるような感覚に捉われるかもしれません。素直にそれに浸るも良し、或いは冷静に受け入れるも良しなわけで、確かなのは、この時、無意識の内にコミュニケーションが生まれるということです。

表現はコミュニケーションそのものだから、それに対する反応はまた新たな表現であり、それらが連鎖していくことは特別なことではありません。

全くもって自然の成り行きであり、誰でも出来ること、だからこそいまだアートとして生き残っている所以なのだと、僕は思うのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月6日火曜日

Sha-gaku vol.3 Ending Party “reunion”

昨日Sha-gaku vol.3 Ending Party “reunion”の情報をサイトに載せました。これといって特別な内容ではないのですが、参加者やお客さんが一緒に楽しい時間を過ごしてくれれば良いと思っています。


何にしてもタイトルらしきものを付けるのが僕の悪い癖です。今回は”reunion”としました。英語で良く分からないよなとの意見は承知の上です。これまでの企画展でも英語のタイトルを使っていますが、これには僕なりの理由があります。

日本語としての言葉から受ける印象は、僕が日本人であるから良くわかっているつもりですが、分かっている範囲というか意味付けがさまざまな人によって違ってきます。自分はこうだと考えていても、受け取られ方がとても広いわけです。

なので、僕の場合、取りあえず内容や意味を英語に置き換える作業をします。これは、言い回しや字面としてかっこ良くしたいとか、よりインパクトを与える為ではなく、単純に置き換えます。先ずは、違う言葉を見る、読むことでより第三者的な見方をすると言った方が当てはまるかもしれません。そうして、そこから受ける印象を自分なりに考えます。ここで、しっくりと来ない場合は日本語から考え直し、同じ作業を繰り返します。何度となく試行錯誤するわけです。

僕は英語が得意ではありませんから、文章ではなく言葉の持つ強さや安定感のようなものを重視するようです。また、好みのようなものもあるので、出来るだけ偏らないようにはしているつもりです。

そんなわけで、しつこいようで申し訳ありませんが、今回は”reunion”です。あまり聞き慣れない言葉ですが、日本語の意味としては、再会や親睦になります。いっときの別れは永遠の別れになったりしてしまうもので、意識しないと再び会うことは難しいものです。

気持ち的にはまたいつか会って、何かしたいよねと思うかもしれないけど、現実には叶わない方が多いと思っています。だから、これまでは全然知らない者同士がこの場で発表しあえたことの不思議さや面白さを共有し、そんなことを語れる時間があったなら、ほんとにまた会えるのではと考えています。もちろん見て下さる方に対しても同じ思いではあります。

思い出が次に繋がる糧になり、気持ちが行動に現れてこない限り、物事は前には進まないものですからね。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

2011年9月5日月曜日

今日ものんびりとはいかないかな・・・。

Sha-gaku vol.3は今日で折り返しです。ギャラリーは休みで、僕も一息入れたいと考えています。いくつか検討や手配しなければならない事項があるので、出来るだけ早い時間に済ませてしまうつもりでいます。


営業中は外出出来ない身でもあり、案外暇を持て余し気味ではありながら、休みに外出して済まさなければいけない内容を片付けようと予定を立てています。そういう時に限って用事が重なるもので、バタバタとして一日が過ぎてしまうことは良くあることです。

自分では優先順位を付けながら、やらなければいけないこと、やってしまった方が良いことを考えているつもりですが、結果的に先延ばししているだけじゃないのと自省するケースもあり、その時点で慌ててしているなんてこともあります。

僕自身はものすごい面倒くさがりな性格だと思っているのですが、納得しないと前に進めないタイプでもあるので、行き着くまでに試行錯誤を繰り返しています。まぁ、最終的には、えいやっと事を起こすことになるのですが、いつも起こすタイミングを気にしてしまいます。そんなに気にするくらいなら、早くしてしまえばいいのにと自分を責めたりもし、人知れず凹んでいたりするわけです。

誰にでもそんな経験はあると思います。特に、仕事に関しては自分ひとりで動いているのでは有りませんから、余計いろいろなことを考える為に、混乱してしまい、判断が遅れてしまうものです。経験値の乏しい頃には、どうして、早く相談してくれないと上司に言われることは間々あることです。僕もそうでしたから。

そういう経験を身を持って受けることが、徐々に自分自身の判断基準を作っていくのでしょうが、前例があるからとかあの時はこうしたからとか安易に結びつけることには充分注意しなければいけないと思っています。

やはり、今目の前にあることは、過去に似たことかもしれないけど、同じではないわけで、その時その時で考えなければいけないよなということです。客観的、状況的に見て判断が遅いと感じられたとしても、最後は自分でどれだけ腹をくくれるかによってくるような気もするのです。

でも、それに付き合わされる人も必ずいるのですから、少なくとも自分が考えることを止めてしまってはいけないのです。

やはり、今日ものんびりとはいかないかな・・・。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

詳細は近日中にサイトでお知らせします。

2011年9月4日日曜日

わずか1カ月だけ咲き誇る花。

Ust配信はなんとか出来たようですが、やはり実際の展示の雰囲気を伝えるのは難しいですね。機材等の関係で解像度も上げられなかったので、ぼんやりとしていたと思います。最近は動画サイトでの高画質化に慣れてしまったので、余計そう感じられます。


やはり、ギャラリーに来ていただいて、作品を目の前にしてそこから世界観や作品性を感じてもらうしかないですね。まぁ、その為の情報でもあったわけだしと自分に言い聞かせながら、していたような状態でした。

そんなことにもめげないで、最終日には再度Ust配信をします。最終日にはエンディングパーティーを行う予定で準備を進めています。といってもサプライズは考えていません。僕としては、参加者とお客さんに楽しい時間を過ごしてもらえれば、それで良いし、身内だけの寄り合いのようになるかもしれませんが、このパーティー自体、参加者からお客さんへの感謝の気持ちでもあるのです。

ギャラリーの主役は展示された作品たちです。1カ月と言うわずかな期間に咲いた花のようなものです。作品は最初から最後までほとんど変わらないのですが、いろいろな人に見られ、語られることで、日々新たな発見を与えてくれます。

参加者はそれらを直接耳にする、或いは書き記されたコメントを読むことで、気付かされるわけです。やがて、自分のだけの世界だったものが、周りと繋がっていく感覚を覚えるようになります。

これって、とても貴重な経験だと思いますし、こうしてやってみなければ、感じられるものではありません。それだけでも、自分自身のステージが変わるものだと、僕は思っています。

そして、咲き誇っていた作品は、永遠に自分の心に刻みつけられるのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

詳細は近日中にサイトでお知らせします。

2011年9月3日土曜日

Ustream配信 “Works in Sha-gaku vol.3”

台風の接近と共に蒸し暑い日が続いています。湿気が肌にへばりつく感じが嫌で、除湿機とエアコンを併用しながら、時折降る雨を眺めたりしています。


今日は、下のチャンネルでUst配信をする予定です。サイトのトップページにもリンクを貼っていますから、そちらからも見られます。特に何かを準備しているわけではないのでどんな作品がどんな形で展示されているかを見ていただくだけです。

台風も来ているので、参加者が来るかどうかも分かりません。もしかすると声や顔が映るかもしれませんので、興味がある方は覗いてみて下さい。

会期はちょうど折り返しになります。まだ時間があると思っている内に、終わってしまうなんてことは良くあることですから、今日のUst配信を偶然でも観られ、気になった展示があれば是非実際に見てほしいと思っています。



切り替えで一時中断することもありますが、そのあたりはご容赦を。

じゃあ、今日はこの辺で。



○Ustream配信 “Works in Sha-gaku vol.3”

9月3日(土) 14:00-16:00頃

チャンネル:http://www.ustream.tv/channel/works-in-sha-gaku-vol-3


○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html


2011年9月2日金曜日

作り手としての無垢な部分

台風12号がゆっくりと北上し、仙台でも雨が降っています。どうやら、2,3日はこんな調子のですから、自然に任せるしかないようです。


明日、Ust配信を行う予定ですので、雨で来られない方はそちらを見ていただきたいと思います。少しでも興味が湧いたなら、是非実際に見て欲しいですね。映像やweb上で伝わることは、実際のほんの一部だと考えていて、個人的には情報でしかないと感じています。

ここでこうして書いていることにしても、稚拙な文章力である為に、本来の意図とは違うもしくはまるで伝わらないことが多くあることを理解しています。言葉は非常に強いものだとの認識はあるものの、その使い方でいかようにも解釈されます。その辺が、とても怖いところでもあり、無意識に意識的に選んで使っている内に、書けば書くほど本来の意図とは違った所へ行ってしまうものです。

Sha-gaku vol.3に展示されている作品にも、それぞれに参加者の意図や考えがあります。いわゆるテーマと言われているものです。それらを写真作品、展示構成そのもので伝えられれば、それだけで良いわけで、その他の情報は無意味なものとさえ言えます。

下手な小細工やたくらみは、本来の意図とかけ離れたものを見る側に与えてしまう恐れさえあるものです。だから、見る側に真っ直ぐに入りこみ、感覚だけではなく理解され、伝わることが理想になります。

それでも、その理想はある程度の知名度、背景や作品個々の力のようなものがないことには、達成出来ないものでもあります。名も知れぬ作品にその良さを感じたとしても、そこに含まれている作家の意図を充分に理解することは非常に難しいという現実があるわけです。

その為、タイトルやキャプション、略歴といった情報が付加されるケースが多いのです。もちろん、それらを一切排除して発表することは可能ですし、実際そういうケースもあるわけで、無いからといって全く伝わらないかと言えば、そうではありません。不特定多数の人たちに見せるのですから、発表する者は自分の感覚や考えがこの展示でどれほど伝わるかどうかを考えていると思われがちですが、そうとも限りません。

発表や表現が世の中に対しての問いかけとして捉えると、その反応は無作為で無分別で決まったものでなくて良いのですから、いかに伝えるかということよりも、いかに自分を表現出来るかということの方が重要になってきます。この辺りは作家の持ちうるエゴとも繋がってくる部分ではあります。

個人的には、表現されたものの中にどれほど作り手としての無垢な部分(自分自身であったり、考えや思い)が見えてくるかがとても重要なことだと思っています。それらが、捉われ方や伝わり方といったものに直接影響を及ぼすものとさえ考えています。

何故なら、表現は作り手そのものの生き方、生き様に寄り添うように現れてくるものだからです。

もし、それらが多くの共感を生むものであれば、もはやそれ以外のものは余分なものと言っても良いのです。



○Ustream配信 “Works in Sha-gaku vol.3”

9月3日(土) 14:00-16:00頃

チャンネル:http://www.ustream.tv/channel/works-in-sha-gaku-vol-3


○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html


2011年9月1日木曜日

もうじき半年

さてと、今日から9月です。今月で震災から6カ月、半年を迎えることになります。昨日のことも忘れてしまうほど、月日の感覚やモノについての執着があまり無い僕ですが、あの日のことはしっかりと覚えています。


3月13日に電気が復旧した日からギャラリーを開けていました。誰も来ないだろうと思いつつ、1人ギャラリーの中にいたことを思い出します。その以前だって、今でも平日はお客さんがほとんど来られないわけで、あまり変わらないと言えばそうなのですが、続ける、開いていることが大事だと思っていたのですね。

だから、月日が過ぎ、やや日常を取り戻しつつあると言われる現在でもその考えは変わっておらず、いつでも入って来れて、何かを感じてもらえさえするば良いと思っています。それでも、ギャラリーという空間は、日常があってこそ存在していけるものです。日常がままならない時に、多くの人は非日常に何かを求めることはないからです。

やはり余裕のようなものが、物理的にも精神的にも必要なわけです。それは、提示する側にとっても言えるものです。表現者のほとんどは、あの時期に、作品を提示し、自分の思いや考えを伝えようとすること自体に疑問を持ち、自分自身に問いかけをしたのだと思います。

僕もやはり同じようなことを考え、それは今も変わっていません。

表現することの意味は、自分がどれほど伝える為の手段を信じ、それらを持って世に問いかけを続けられるか、にあると。

だから、発表の場としてのギャラリーも開いていないといけないのです。なんて、カッコつけた言い方をしていますが、開けられる状態だったから開けていたのでしょうと言われれば、そうには違いないわけで、幸運にもそういう状態だったからこそ、そうしないわけにはいられなかったところが一番だったのかもしれません。

続けていたい。言葉だけでなく、現実のものとして。

自己満足だと言われようが、これも僕の表現だったように思います。



○Ustream配信 “Works in Sha-gaku vol.3”

9月3日(土) 14:00-16:00頃

チャンネル:http://www.ustream.tv/channel/works-in-sha-gaku-vol-3


○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html