2011年9月13日火曜日

展示作品-2

昨日に引き続き、残り4名の展示状況の紹介をします。


ギャラリーは、入口から奥に逆L字状に小部屋のように延びています。入ってすぐには分からないかもしれません。そのひとつ奥に入った部屋の壁面それぞれに4名の作品が展示されています。
入ってすぐが、織江佑季さんになります。

タイトルは、空の底


自身の住んでいる栗駒に降った雪面を抽象的とも言える形で切り取っていますから、見る側は特にそれが栗駒であるとは一見して分かりません。モチーフは身近で日常的に目にする冬の情景で、普段は何とも考えずに見過ごしているものをカメラを通して写し撮ることで、その土地だけに感じられるものではない、より普遍的とも言える心象を表現しているように見えます。版画系のアート用紙にプリントを施し、黒のアルミフレームにマット仕様で額装しています。

6人目の小田紗優美さんは、昨日紹介した平岡さん同様に展示初挑戦です。木製パネルに直接貼り付けられたイメージは、タイトルさながら色彩の豊かさと躍動感や一種の妖しさも持ちながら、自由に踊っているようにさえ見えます。感性以上の何物かを感じられると思います。サイズはA3からB5までの3種類です。


タイトルは、Magic of the color... -色は、私たちの心に 魔法をかける-


ここまではやや抽象的であったり、ビビットな色の世界でしたが、眼を移すと現実の世界へと引き戻し、こころ暖かくなる作品が並んでいます。
菅野菜穂子さんの撮るポートレイトは被写体が友人でもあるからとても自然で、撮る側に楽しさを感じさせてくれます。

タイトルは、Let Happiness Around


アクリル透明板に挟みこんだフォトフレーム仕様となっています。飾らない笑顔や一瞬垣間見られる幸せの予感、それらに包まれながら生活はあるんだよと再認識させられることでしょう。


最後は、前回のSha-gaku vol.2にも参加してくれた篠原治樹さんです。

8月に函館で行われた個展の一部を展示しています。タイトルは、fairy tale


説明するまでもなく、幻想的なイメージを作りだしながら、過去への回想やかつてそこに在ったものへのいとおしさといったものが表現されています。

パール調の用紙にプリントし、A3ノビ、A4の黒アルミフレームにマット仕様で額装しています。



これで、8名の展示紹介は終わりです。展示にはそれぞれの思いや考えが含まれています。実際目の前でそれらを感じてもらうのが一番です。

いよいよ最終週に突入です。この場には、間違いなく記録だけにとどまらない写真が、所狭しと、作品として提示されています。また、発表は誰にでも出来ること、それが現実のものとして見られる場でもあります。

是非、皆さんの記憶に留めて欲しいと思います。

そして、自己表現をしたいと思われる方が多く現れることを望んで止みません。

地域文化に根ざし、それでも決してそこだけには留まらないものとして。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

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