2011年9月7日水曜日

コミュニケーション・ボード

Sha-gaku vol.3ではコミュニケーション・ボードを壁面に設置して、感想やコメント、イラストなどを自由に書いてもらえるようにしています。過去2回でも同様に行ってきたことのひとつです。


でも、今回は記入する人が以前よりも少ない状況です。理由は簡単で、参加者個々が自身のコメント帳を準備しているからです。見に来られる方の多くは、参加者を個人的に知っている方ですから、よりパーソナルな感想や意見が多くなります。したがって、個別のコメント帳に記入するようになるわけです。

主催する側との立場としては、コミュニケーション・ボードへ書いて欲しいと思ってしまうのですが、元来人前に見える所に自身の言葉を書くことをほとんどの人が苦手としていますから、だったら個別にその人の為に書いてもらえれば良いとも思います。

いずれにせよ、何らかの形で見る側のメッセージが参加者に伝われば良いのです。非難するような内容はほとんどないわけで、技術的な指摘なんかもありません。参加者によっては、やや物足りなさを感じるかもしれませんが、人って褒められたり、素直な気持ちが表れた言葉を受ける機会が案外無いものですから、一言、一言で力づけられるものなのです。

そう、僕もそうですが、とても単純な生き物なんです。当たり前ですが、褒められれば嬉しいし、怒られたり、批判されたりすれば哀しいのです。大事なのはそれら自分に向けられたものを、どう受け入れるかになります。

特に、立場や状況に関係なく、建前もない素直な心からの言葉に対して、どう向き合えるかですね。時に辛辣に、時に優しさに溢れたものですから、感情に直接触れられるような感覚に捉われるかもしれません。素直にそれに浸るも良し、或いは冷静に受け入れるも良しなわけで、確かなのは、この時、無意識の内にコミュニケーションが生まれるということです。

表現はコミュニケーションそのものだから、それに対する反応はまた新たな表現であり、それらが連鎖していくことは特別なことではありません。

全くもって自然の成り行きであり、誰でも出来ること、だからこそいまだアートとして生き残っている所以なのだと、僕は思うのです。



○Sha-gaku vol.3

8月20日(土)~9月18日(日)

13:00-19:00 月曜日休み

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


Sha-gaku vol.3 Ending Party "reunion"

9月18日(日) 17:30-20:00(多分延長します)

カロス・ギャラリー

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