2011年9月23日金曜日

「ソウゾウ」

秋分の日、まさに秋らしいさわやかな朝です。こんな日はちょっと違った一日が過ごせそうと思ってしまいますが、ギャラリーの中に閉じこもっていただけじゃいつもと変わらないかと少しネガティブな気持ちもあります。


このところ、準備期間中に作品制作に関わる部分が多くなっていることもあって、自由の利かない時間が増えているのですが、それでもその時々で新しい発見もあるし、案外自分が一番楽しんでいるのではと思うことがあります。

物を作る行為は創造力の他に想像力が絶対的に必要だとの考えは、エンジニア生活を送るようになった若い頃から持っていました。発端のほとんどはこうなったら面白いとか楽しいよなといった全く単純なものです。そして、まだその時点では想像というよりは、妄想に近いのかもしれません。

そこから、具体的な形へとする為の想像と創造がせめぎ合いを繰り返します。創造には大概さまざまな制約や障害があり、想像とはかけ離れた位置にあることもあります。プロとして行っている以上、きれいごとや自分の領域だけで物事を進める訳にもいかないから、ここでのバランスが重要になってきます。

一方、自己表現の発表といったものについては、そんな制約はあるべきではないと思っています。自己責任の中で、全てを判断すれば良いことだからです。つまりは、ふたつの「ソウゾウ」が自由に飛び回り、その結果、時として常軌を逸していると思われても良いとさえ考えています。

作り上げられたモノが、見る側に受け入れられるかなんてことを考える必要もなく、こうした方が受けが良いと感じ、創造するものでもありません。だから、経験や知識、理論や常識に縛られ、躊躇したり諦めたり、勝手に決めつけたりすることはとても哀しいことです。

小手先の器用さなんていらないから、素直な感情が満ち、溢れかえり、わが身を包み込むようなそんな創造が、次の想像を生みだすのだし、今一番触れてみたいモノなのです。



○チャリティー写真展

Photo Aid in Miyagi 2011~一歩前へ~ (仮)

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

0 件のコメント:

コメントを投稿