2011年10月31日月曜日

バランス

福島隆嗣写真展の初日がいつものように土曜開幕と思われていて、直前でスケジュール調整が付かなかった人もおられたようですが、昨日は割と顔なじみの方々が集まってくれ、一日中写真談議に花を咲かせていたような日でした。


もっとも僕はカウンターの中にいたり、ギャラリー内をうろうろとしたりで、時折話に交じる程度でいましたので、個別に作品や写真に関しての話をする必要も無く、のんびりとしていました。正直、僕がしゃしゃり出てというよりも、ここで知り合った方々が勝手に話をしてもらえる方が良いと感じているし、写真を撮るもの同士の方が共通理解も得やすかったりするので、その様子を眺めているだけで、いいなと思えるのです。

サロンといった特別で気取った感じでもなく、いつものようにフラッと入って来て、時々知り合いがいたりして、何となく話をしながら、リラックス出来る空間であることもギャラリーの要素のひとつだと考えています。時に演出も必要だけれど、殊更に強調することのない自然な居心地の良さみたいなものがあればいいと思っているのですね。

でも、これって、展示している作品の世界観にも依ってくるわけで、鑑賞という点では逆効果を与える場合もあるので、注意は必要です。この辺りは、写真を専門で見せているギャラリーとしては、一番考えている点ではあります。

先ずは作品に注目してもらえなければいけないし、その為に緊張や居心地の悪さが出てしまうことはありますから、そこだけを目指しているのではないのですね。何事もバランスなんでしょうが、普段言葉では簡単に言えるけど、実際はとても難しいのです。

まぁ、何でもそうですが・・・。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月30日日曜日

今日から開幕

いよいよ今日から福島隆嗣写真展の開幕です。天気は下り坂のようですが、初日でもあるので、いろいろな方がみえられ、外の天気なんか関係ないと思えることを期待しています。


ギャラリーはようやく2年半を越えたばかりで、まだまだ知名度もなく、大抵は初めて来られる人ばかりです。その中で、何度も足を運んで下さり、なにより写真が好きで、それらを自己表現の手段として捉え、発表することの意味を理解して下さっている方もいらっしゃいます。

そういった方々の多くは、これまで直に会い、話をする機会が少なかった地域の写真家の人たちが多いようです。ギャラリーを通して、さまざまな種類の写真を知り、作者と直接話をし、自分自身を再確認したり、違った捉え方に気が付いたりして来たのだと思います。十人十色というように、10人いれば10の考え方があるもので、しかも表現の世界においては、一般社会とは違い、その良し悪しを多数決により決められるべきものではありません。

地域はコミュニティーとしての強さがそのまま全体としての強さのように受け入れられがちですが、そこに中身を見出せなければなんら意味の無いものだと僕は思っています。極端な話、その中にあっても、個の志や姿勢の高さがもっとも重要な点で、結局は、とても個人的な部分に依存しているものと考えているからです。

これは、マイノリティーであることが、オリジナリティーに繋がることとは少し違います。より普遍的なことに対しての、個々のアプローチの仕方のことを言っているわけで、それらはおのずと個人へと立ちかえらざるを得なくなるものであるということです。

福島さんもそんな中のおひとりです。彼が今ここで考え、発表していることを、即座に理解して欲しいとは思っていません。表現は常に問題提起、問いかけでもあるのですし、それらに上手く反応出来なくても、なんら見る側の責任ではないからです。

そんなわけで、僕としてはほんの少しでも、関心を持たれたなら、または逆に批難を受けたとしても、それで良いと考えています。

皆さんのお越しをお持ちしています。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年10月29日土曜日

明日が開幕日だけど・・・。

明日から福島隆嗣写真展が始まります。もういつでもお見せできる状態ですから、時間がある方は今日にでも来ていただいて構いません。ひょっとして、これまでの写真展は土曜日開幕が多いので、今日からだと思っている方もいると思いますので。


そんなわけで、午前中はテーブル等を片付け、掃除をします。それから、ちょっと用事を済ませに外に出て、午後からはギャラリーにいる予定です。ドアのクローズ表記は外しておきますので、重いドアを開け、入ってみて下さい。おそらく、ギャラリーの照明は落とされ、奥の部屋の明かりだけが付いていると思いますが、すぐにそこから顔を出しますから。

サイトも今日更新する気でいます。スケジュール更新が主になりますから、楽しみにお待ち下さい。また、”Story vol.3”と”Sha-gaku vol.4”については、会期が後ろにずれ込む感じになっていますので、今から始めても間に合います。是非とも参加してほしいと思います。発表する経験を多くの人にして欲しいし、今はまだなんて考えている人には、高飛車な言い方だけど、じゃぁいつなのと言いたいですね。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」

少し前に流行語にもなった言葉だけど、多くの人が共感を持ったからこそ、広まったのだと思います。表現の世界もまさにその通りで、展示会という現場で起きていることが全てで、そこでしか感じられないものです。そうして、その現場の一員として発表することで得られるものは、バーチャルではない本当の感覚であって、その人にとっては唯一無二なものなのです。

経験って学習とは違い、誰かに与えられるものではありません。自分が考え行動し、感じたこと、得られた事を自らが取捨選択しているものだと思っています。

さて、今回の写真展は個展です。

表現し発表することのひとつの答えがここにはあります。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月28日金曜日

芸術の秋

昨日から宮城県美術館で「フェルメールからのラブレター展」が開催されています。フェルメールは17世紀オランダ絵画の巨匠と言われていますが、現存する作品数はとても少なく、それぞれが大変貴重なものとして、日本人にも大変人気の高い作家のひとりです。


今回は、修復作業を終えたばかりの「手紙を読む青衣の女」が目玉として出展されています。オランダ絵画の特長として、そこで描かれる光の取り入れ方が、実に写真的だと個人的には思っています。フェルメールの作品は、室内の人を描いているものが多く、必ずと言って良いほど、印象的に光が取り込まれています。

実際、17世紀に描かれたオランダ絵画には、独特の陰影を持つ同地の自然光が影響を与えていたと言われており、そのことを称して「オランダの光」と言います。この光を追い求めたドキュメンタリー映像作品が、ずばり、「オランダの光」というタイトルでDVD化されていますので、興味のある方はご覧になってはいかがでしょう。

そして、フェルメールを見に行かれたなら、その後、佐藤忠良記念館に寄って下さい。以前紹介していますが、佐藤忠良さんは宮城県生まれの日本を代表する彫刻家です。僕が言うのもおこがましいのですが、展示構成や作りもしっかりと考えられています。出来れば晴れた日がいいですね。

さて、こういった歴史的価値のある絵画や巨匠と言われる方の作品を見た後は、ギャラリーへお越しになって下さい。身近でしかも現在を表現している中には、これはと思えたり、素直に素晴らしいと感じられるものがありますし、そういった中から文化や歴史が作られていくものです。

有名、無名に捉われず、素直な眼で感覚で、それぞれに価値を見出せれば、それはそれで真っ当なことなのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月27日木曜日

自分にとっての確かさ

今朝の寒さを象徴するような真っ青な空です。周りの空気がピーンと張って、冷たさが直に肌に感じられる気持ちの良い朝です。背を丸め、寒いとばかり言わずに、全身で寒さを受け止めて、背伸びをしてみると、少しだけいつもと違う一日が始まるような気がしました。


いいなと思える瞬間、そんな出会いが出来ればと思いつつ、日常の煩雑さの中、忘れてしまっていたり、気付かなかったりしながら、僕は生活しています。見過ごしてしまった多くの事やモノたちは常に寡黙で、それらの存在自体本当にあるのかさえ分からないものです。

それでも、ひとたびそれらに触れ、感じられた時の確かさは、充分な程の重さや大きさを持っていて、一瞬で全身を覆い尽くしてしまいます。そして、物理的なそして現実的な安心や安定とは違った形の、自分にとっての確かさに包まれたその時に、あぁ、いいなとか幸せなんだなと思えるのかもしれません。

でも、大抵はとても短い時間で、しかも目に見えるものばかりではないから、触れたことにさえ気付かないことが多いのです。ほんとはいつでもそこにあるのだろうに。



そんなモノたちに出会いたい。

いつもそう思いながら、注意深く構えれば構えるほど、遠ざかり、姿を消してしまいます。



まだ気付くには早いからそうなのか、はたまた注意深さが足りないからそうなのか、

よくは分からないけど、自分にとっての大切で価値あるモノだから、

それらと出会うには、まだまだやるべきことがあるようです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月26日水曜日

展示がほぼ終了しました。

展示がほぼ終了しました。脚立やテーブルが写っていますが、こんな感じです。



開幕前に画像を載せてしまうと、新鮮さが無くなると思われるかもしれませんが、作品一点一点とそれら全体から醸し出される雰囲気や世界観は実際ギャラリーで体感していただくしかないので、ここで紹介してしまっても特に心配はしていません。


開幕までまだ4日ありますが、以前書いたように連絡さえいただければお見せ出来ます。僕はこれからの3週間、毎日これらの作品に囲まれながら過ごすようになります。果たして作家の意図する全てを理解していけるかといえばそうではありません。

見に来る皆さんと同じように、先ずは感じることから始まります。そうして感じたものの根本とも言うべき何かが降りてくるのを待ちます。僕は感受性やそれらを具体的に理解することに長けているわけではありません。むしろ、いわゆる鈍感な部類だと思っています。

だから、徐々に降りてくるのを待つのです。お客さんのほとんどは1度だけギャラリーを訪れ、短時間で作品を見られますから、そこで何かを感じ、理解を得られなくても不思議なことではないと思っています。むしろ、その短い時間に心に留めるモノや引っかかることがあればそれだけで良いとさえ言えます。それすら感じられない展示会はいくつもありますから。

そういうわけで、僕としては一度きりではなく、何回も見に来て欲しいのです。

来るたびに印象や感じ方が変わる、新しい何かが見つかる、そうして作家の伝えたい何物かと共感出来る、そんな展示会にすることをいつも目標にしているのですね。もしそんな展示が出来たなら、常設もありなんだけど、まだまだそれは無理なようです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月25日火曜日

今日から展示作業します。

昨日も書きましたが、今日が展示作業になります。今回の準備期間は比較的ゆったりとした感じで過ごしています。福島さんとは以前から話もしていますし、他の企画にも参加されているので、僕としてはあまり口出しせずに本人の考えを尊重しながら進めてきました。


作品の発表には当たり前ですが本人の意思がもっとも重要で、僕はそれらを形として表わすことにほんの少しサポートすれば良いと思っています。プロデュースとかディレクションすることは最小限必要なのかもしれませんが、これも本人の意向に依ってきます。ましてや個展ですから、極端な話、100%作家にイニシアチブがあると言っても良いのです。

じゃあ、僕は何をしているのということになります。基本、裏方で事がスムーズに流れていくように見守るだけです。表だって何かをしていることを見せる必要はないと思っています。もちろん、情報として効果的に広めないととは考えていますが、実際それらが見えてくるかというとなかなか難しい面があります。

そんなわけで、これを見て下さっている方は、是非見に来て欲しいと思っていますし、知り合いの方にも紹介してほしいですね。

写真専門のギャラリーとして行っている以上、皆さんにお見せする作品については、常に興味をそそり、質の高いものを提供していかなければと考えています。同時により分かりやすく、見に来る方に伝わるものでなくちゃいけません。

伝えたい気持ちがあるから発表するわけで、でも、伝える為には伝える努力をしないと伝わりません。また、この努力は方向を間違えると、とんでもない誤解を招く恐れもあります。

そうしないようにすることも、裏方としての僕の仕事なんですね。



もっとも見る側にそう感じさせてしまってはいけないのです。

あくまで、裏方は裏方ですし、その流儀は度を超しちゃいけません。



そのかわり、作品そのものには、度を超しちゃっていいよといつも願っているのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月24日月曜日

答えはひとつだけじゃなく

次の会期までの準備期間として、通常10日程から2週間取っています。普通に考えて、これだけの期間を休みにしているのですから、のんびりしていると思われても不思議はありません。多くの参加者によるグループ展の場合でも、搬入はこの日で、作業は各自にお任せとしてしまえば、2日も取ればいいわけで、随分ムダな時間だと思われることでしょう。


ギャラリーに関することはほとんど僕ひとりで行っていることもありますが、これだけの時間を取らないと準備出来ないかと言えば、そうではありません。昨日も書いたように、段取りさえ間違えなければいいことなのです。それでも、リスクは考えておかなければいけないので、やや長めに設定しているのです。

今週末から次の会期が始まりますが、展示作業は明日の予定です。今回は個展でもありますから、明日中には問題なく終了し、明後日からはいつでもお見せできるような状態になると思っています。フライングして早く見に来たい方は、連絡をいただければお見せします。

作品数が24点で、半切サイズにプリントされたモノクロ作品が整然と並ぶ予定です。一見して静の世界に感じられると思われますが、ひとつひとつを見てもらえればそれだけではない何物かが見えてくるはずです。何と言うか、たくらみとも言うべきものが隠されているのです。

僕はきれいなだけ、美しいだけの作品にはあまり惹かれません。確かにきれいだなとか上手く撮れているなとは思いますし、技術的には高いレベルのものなのかもしれません。これは、決して認めていないということではなく、単純に僕には合わないモノだということです。あまのじゃくと言われそうですが、きれいなものをキレイだと感じることは出来ますし、普段から写真を見ているのですから、技術の高さを理解する能力は経験から上がっているとも思っています。

でも、何かが違うと感じるのです。

そのひとつは、そこに作家自身の言葉が現れているかどうかなのかもしれません。

そして、他にも・・・・。

答えはひとつだけじゃなく、いくつもあります。

探してみて下さい。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月23日日曜日

展示までには・・・。

昨日は停電騒ぎがあったりして、さて今日はと思っているのですが、何事もなく一日が過ぎていくような気がします。日曜日の朝らしく、通りを行きかう車もやや少なく、歩いている人もあまりいません。普段の一日ですね。


次回の展示準備もほぼ終わり、あとは作品搬入を待つばかりです。以前に話していると思いますが、作品搬入前に壁に金具を打ちつけていますから、それらに一点ずつ掛けていけば展示は終了します。最終的には、実際の並びや流れを見ながら構成を調整するのですが、それほど時間は掛かりません。

その場で出来ることはホントに限られたものですから、やはり段取りが大切なわけです。実際、展示の構成は作品を生かしも殺しもします。作品は既にあるのですから、サイズや額装仕様を含め、並行して検討しなくてはいけません。

自宅等で小さい写真を並べながら、実際の壁面をイメージすることは、展示経験の少ない人にとっては、難しいことだと思います。でも、検討する内容は、与えられた空間、壁面に、ある形のものを並べていくだけです。しかもそれほど莫大な広さを持っていることは少ないわけで、数メートルの範囲内のことですから、おのずと決まってくるのではと思われるかもしれません。

それでも、額装の仕方やサイズによって大きく見え方は変わりますし、作品が持つ世界観を具体的な形として表現するにはと頭を悩ますのです。しかも、サイズに関わる具体的な数値というものは、普段の生活から影響を与えられます。センチよりもインチの方がピンとくる人もいますし、メートルよりもミリの方が分かりやすい人もいるのですが、案外漠然と大きさを捉えている人の方が多いように思えます。

自己表現の場としての展示会は、商品紹介でも品評会でもないので、ただ並べておけば良いと考えている人はいないのが普通で、もしそうであるなら発表する必要はありません。よくある定例の発表会のようなものでも、そのような意思が個々にあるのなら、それなりに何かを感じられるものです。

作品を発表する行為には、作品そのものはもちろん、あらゆるところに自身のメッセージが形づけられなければならないという意識が内包されていなければ、意味がないということなのです。

だから、何度となく悩み、自分なりの結論を見出す作業が必要になるのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月22日土曜日

居心地の良い場所

朝9:00過ぎに起きた停電から、ようやく回復しました。


今日はちょっと遅めにギャラリーへ降りて来たのですが、メールを見ていたその時にプッと小さな音と共に、全てが暗くなってしまいました。外に出るとどうやらこのビルだけの様子で、強めの雨が降っています。通りに止められた足場業者の小型トラックを見た瞬間、何かやっちゃったなと思っていたところ、ニッカボッカの若い子が携帯で連絡をしている姿が見えました。

管理会社に電話をしてみると、こちらに向かっているとのこと。さてと、どうしたものかとしばらくは外の雨を眺めていました。ギャラリー内は非常灯があるので完全に真っ暗なわけではないにしても、電話もネットも止まっているので、何も出来ません。エレベーターも当然止まっているので、自室に戻る気にもなれず、結局はいろいろと集まってくる人たちの話振りを聞きながら、いつごろ回復降るのかなぁとぼんやりと考えていました。

今日は土曜日だし、このまま一日止まってしまっては困るな、雨が上がれば出掛けてこようかなんて思っていると、どうやら修理をするらしき人が現れ始めました。原因は漏電のようだけど、詳しくは分かりません。築30年以上で、震災後のビルですし、きちんと管理されている感じは元々していないので、それほど驚きもせず、小振りになった外で作業を眺めていました。

やがて、このまま眺めていてもしょうがないし、そろそろ11:30になろうとしていたので、先にお昼にしようと久しぶりに近くに食べに出ました。普段から早めに昼を取るので、時間的にはちょうどだったこともありますが、外で食べるのもたまにはいいなと妙に感心してしまいました。以前はこれが当たり前だったのですが。

戻ってみると、入口に明かりが付いています。足場業者の小型トラックは一台もなく、取り巻きの人もいなくなっていました。元に戻ったかとギャラリーへ入ると、そのままにしていたこともあって、ほぼ全ての明かりが無駄に付いています。PCも特に問題も無く起動したので一安心。



さてと、これからどうしようか。今日はこのまま自室に戻り、polkaと過ごしても良いのでは、なんて考えています。もっともpolkaもようやく回復してきたところなので、相手をしてくれないとは思うけど。

でも、きっとギャラリーで何かしちゃうんだろうな。

いつもと違う始まりだったけど、いつもと変わらぬ居心地の良い場所だからね。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月21日金曜日

さてと、今日はチケットを作ろう。

さてと、今日はチケットを作ろう。


出来上がりはこんな感じです。


昨日はpolkaを病院へ連れて行ってから、暖かいこともあり、駅付近まで自転車で出かけてきましたが、今日は一日ギャラリーに籠っていると思います。チケット制作は半日程度で終わる予定だから、その後は壁にポイントを打って、実際の展示状況をイメージするとします。


それでも時間は余るだろうから、久しぶりにプロジェクターを出してみようかと思っています。何だか、仕事なのか遊びなのか良く分からないと思われそうですが、一応準備は進んでいるわけで、ただ遊んでいるだけじゃないよなと自分に言い訳をしているのがホントのところです。

そんな中、今週末は塩竃フォトフェスのポートフォリオ・レヴューもあるし、行けるだろうかと悩んでもいたり、次次回の企画検討を考えていたりと、頭の中はあちこちと飛び回っています。

また、今週から始まった関西御苗場に、いつも懇意にしてもらっている江口敬さんが出展をしています。リコーフォトギャラリー RING CUBEブースでの「Next Generation展」というものです。トークショーもあるようですから、お近くの方は是非足を運んで欲しいと思います。


塩竃フォトフェス公式ブログはこちら http://gamaphoto.blog31.fc2.com/

関西御苗場サイトはこちら http://www.onaeba.com/sponsor/index.html


いろいろなところで、身近に接する人が活躍していくのはとても嬉しいことです。


僕はと言えば、年中、写真を見せ、発表する場を作っていくことぐらいしか出来ないけど、
見る人や発表する人の心に少しでも残り、何かのきっかけになってくれたらいいんだよね。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

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2011年10月20日木曜日

いつもと変わらない日常

polkaが昨夜からフン詰まりを起こしてしまい、今日はこれから病院へ行きます。病院は歩いてすぐの所にあるので、特に苦にはならないのですが、いつもと違い弱っているpolkaを見ているだけで、僕が病気になったような気分になります。


数週間前に僕が少しだけ体調を崩していた時は、寄ってきてエサや水をせがむpolkaを鬱陶しく感じたものですが、今はその逆です。ケージに大人しく入ってしまうことすら普段では考えられないわけで、きっとそうしている僕のことを鬱陶しく感じているのかもしれません。

近しい人が元気でない姿だったりすると、それだけでこちらも哀しくなってしまいますし、それが老いによるものであると余計心痛む気持ちになります。polkaも既に人間の年齢では、60歳を超えているのですから、何があっても不思議ではなく、言い方は悪いけど、この程度で済んでいるのはまだましなのかもしれません。東京では一度も病院のお世話になったことが無いのですから。

さてと、行かなくては。

もう何度か行っているので、何をされるかは理解しているのでしょう。ケージに入れられていてもあまり鳴くことはありません。昨夜体力を使い過ぎたのですから、仕方ありませんね。



おそらく、病院から戻ってきたpolkaは何事もなかったかのように、部屋の中をウロウロと歩きだし、やがて眠りにつくことでしょう。僕はと言えば、そんな姿を追いかけながら、いつもと変わらない日常を感じ、取り戻すのでしょう。

それって、とても大切なことだから。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月19日水曜日

始まりが無ければ終わりもないのですから

急に寒くなりました。顔を洗う時に手に受ける水の冷たさを感じながら、気分はそれほど悪いものではありません。昨日までの綿のセーターをウールに変え、外に出てみると、凛とした空気のする中、日差しは輝いていました。悪くない、そう思える朝です。


壁の作品も8割程撤収を終え、仕事の都合でまだ来れない方もいらっしゃるのですが、今日中に僕の方で取り外してしまうつもりです。特に慌てる必要もないのですが、気持ち的に一旦区切りをつけないといけませんから。

次回の写真展についても、レイアウトはほぼ決定しているし、展示上での特別なものはなく、いわゆるスタンダードな形になります。額装された作品が整然と並ぶ、ストレート勝負ですね。作品一点一点に力が無いと出来ないモノですが、その辺は大丈夫だと思っています。

これから準備しないといけないのは、入場券だけです。こちらもデザインも済み、試作も終えていますから、問題ないと思っています。これまでの入場券は小さいカード状であったり、栞として使えるようにしたり、参加者ひとりひとりのイメージを入れた異なるタイプを用意したりといろいろと趣向を凝らしていましたが、今回は小さめの2つ折りパンフのような感じです。

同時に12月、1月の予定を検討しています。近々サイトには概要をアップする予定です。それから、1月、2月下旬頃(ちょっと遅れそうかな)から開催したいと考えているStory vol.3 “2011”、Sha-gaku vol.4については、募集を始めたばかりですが、現在検討中の方には是非参加して欲しいですね。

目標も無く漫然と消化するだけの生活をしていると感じられたなら、それを打ち破るのは自分しかありません。誰でもない自分の為に自分が今出来ること、したいと思うことが、結果として他の人たちに影響を与えるのですから、少なくても僕はそう思っているわけで、それらにより力づけられたり、ここから先へと繋がっていくのだと思っています。

澄みきった秋空の下、新たな一歩を踏み出すのは、そう悪いことじゃない。

結果なんて、してみて、ようやく分かるモノ、始まりが無ければ終わりもないのですから。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月18日火曜日

いろいろな普通

物事には順番や時期、タイミングといったものが付きもので、何かを成す上で自分の今の立場や実力、その他想定されるあらゆるものを検討するのが普通のやり方です。ここで普通と書いたのは、いわゆる一般的な仕事として行う場合を意味し、プライベートであったり、その人個人のみに関わることについては全て当てはまるかと言えばそうではないこともあります。衝動的に、突発的に決めてしまい、行動が先走ってしまうこともあるわけです。


しかしながら、大抵の場合は、慎重に考え、他人から見ても正しいと思える手順で物事が進んでいることの方が好まれるし、時間を要するかもしれないけど、最終的に行き着く目的地が同じであればそれで良しというところは実際目にすることが多いから、それが普通と思われるのです。

時々、表現する人たちがそれらを発表するに当たって、同じような思考で物事を決めているのだろうかと思うことがあります。表現する行為の意味とその目的地の捉え方によって、まるで違った展開になるのだろうし、それでもやはり普通の人だから順序立って考えているのかなとも思ったりします。

ここで言う普通の人とは、一般的な世間の中で、何がしかで生活を営んでいる、僕らとなんら変わらない人のことを指してします。それを逸脱してしまって、自己表現される方はほとんどいないし、それが公に許される人は普通ではない人、選ばれた人とも言えます。

表現する人のほとんどは普通の人です。表現する行為そのものも普通のことだと思っています。ただ、それらを発表し、世に問う行為は、始まりはとても個人的なことであり、そういった意味では特別なものなのかもしれません。

そうであれば、あれこれと悩み、考え、慎重に事を起こすこともないのでは、と思うわけです。実は、個人的な物事の多くは、自分でも分からないことだらけで、やってみて初めて理解出来ることの方が多いのです。

順番や時期は確かにあるものですが、タイミングは自分で決めないとね。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月17日月曜日

前に進まなくては・・・。

昨日、PHOTO AID Miyagi 2011が無事終了しました。


2週間という短い会期でしたが、ご来廊下さった皆さんに心より感謝いたします。~一歩前へ~のサブタイトルのように、参加された方、見に来られた方共、この先、前向きに進んでいってもらえれば幸いです。

19:00以降から始まった撤収作業は、約半数が終了し、ギャラリー内は開幕2日前のような状況になっています。違っているところは、まだ釘が残されている点です。確かにここに在った痕跡として、主役のいなくなった壁に打ち付けられたまま、役目が終了するその時を待っているかのようです。

感傷に浸っている場合ではないのですが、今日はこのままにしておこうかと思っています。まぁ、他にしなければならないこともありますので、肩に掛かっていた大切な荷物を降ろし、ホッとしているであろうそれらを少しだけ休憩させておこうかと思うのです。

次の会期は下にあるように、30日からのスタートです。ゼラチンシルバープリントによる半切作品が額装され、24点展示される予定です。個展としての佇まいが、違ったギャラリーの姿を見せてくれるはずです。今回のような動の世界とは真逆の静的空間が拡がっているとだけ話しておきます。

是非ともまた来ていただいて、雰囲気を楽しむと同時に、全体に内包されているメッセージを受け取って欲しいと考えています。



さてと、僕も前に進まなくてはいけません。

動き出さなければ何も始まりませんからね。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月16日日曜日

最終日

最終日です。


予想通りというか予報通り、弱い雨が降っています。このまま予報通りだと、午後からは回復し、晴れ間が見られるようですが、実際そうなって欲しいと思っています。

出展者の何人かは、営業時間後には撤収を行う予定です。そういえば、全体の展示状況の写真を撮っていないのに今気付きました。早速、この後撮らないといけませんね。僕の場合は、情報と記録だけの写真しか撮らなくなってしまいましたから、そこから見えるものは、かつてそこにあったモノ、状況といったこと以外の何物でもありません。個人的には、その時の思い出や感傷のようなものが思い出されることもあるのですが、それを見た時の感情は、たとえ関係した人であっても、伝わることはないと思っています。

元々、写真は残すことを目的とされたモノであって、極端な話、そこに感情は必要ありません。しかも、それらの多くはとても個人的なモノもしくは情報の一端としてのそれが一般的です。切り取られた写真という断片はその人自身の記憶、モノとしての情報ではあるけれど、全てに何らかの感情を持つこともありません。

現在、身の回りにある幾多の写真のほとんどがそうですし、誰もが一日に一度は写真を見ているわけで、そんな状況の中、写真の持ちうる表現の可能性や価値を語ってもピンとこないのは不思議なことではないのかもしれません。むしろそれが当然なこととも言えます。

では、展示までして発表する作品としての写真は、何が違うのかという疑問が当たり前にように起きるはずです。ましてや、それらを提供するだけのギャラリーの存在とは?と思うことでしょう。

答えは、実際にこの場で直接目にしてもらう以外ありません。



今日、ひとつの企画展が終幕を迎え、消えていきます。

自分なりの答えを見つけに来てもらればと・・・。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年10月15日土曜日

今日も考えていかないと。

朝から路面は濡れているし、生温かい感じだし、気分の乗らない一日の始まりです。山の方では紅葉も始まっているようで、自然の織りなす色彩の豊かさに直に触れてみたいと思いつつも、どうやらそうも言っていられないようです。


今日、明日でPHOTO AID Miyagi 2011は終了を迎え、次に控えているいくつかの企画についての検討事項も溜まってきているから、ひとつひとつ片付けていかないといけません。まぁ、なんとかなるよと楽天的に構えているだけでは、前に進んでいかないことは分かっているのですが、一日の多くはぼんやりと考えている時間の方が多いように思います。

客観的に見て、まだまだ、決定する、判断することに躊躇している場合が時々あるように感じます。おそらくは、自分自身で腑に落ちるとかピンとくるといった感覚より、何かの裏付けや理由付けを無意識に求めているのかもしれません。

そんな時は、違うことを考えたり、他の作業を行ったりするのですが、始終、頭から離れることはありません。でも、そうやって先送り感を覚えながらも、自分で立てたスケジュールに追い立てられるように決めてしまうことは出来るだけ止めようと考えています。最後は自分の判断だからという一種開き直りのような部分もあるし、何にしろそうしたいと思えるまでの猶予は必要だと思うからです。

それをしないことのメリットとデメリットを天秤にかけながら、でも、大抵はそうすることを分かっているわけで、単純に優柔不断なだけじゃないのと言われれば、そうなんですよねと言うしかないのかもしれません。

ただ、自分の取った結論が他の人に対してマイナスの影響を与えてしまうことは、避けたいのですね。知らず知らずの内にとか思いがけずってことは良くありますが、不可抗力以外でそうなってしまうのは自分にとっても哀しい結末になってしまいますから。

裏付けや理由付けにしても、多分にこの辺りにポイントがあるわけで、単純に自身のメリットや楽しさなんかだけを求めているだけでは、何かなぁと思うわけです。

さてと、自分のワガママな性格を押さえながら、今日も考えていかないと。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月14日金曜日

「点」

今週末はお天気が崩れそうです。西日本では今日あたりから局地的に大雨の予報が出ていますし、何か今年の自然は僕たちに厳しい一面を見せすぎているのではとの感がします。写真展最終週末の天気が良くないのには、もう慣れてしまっていますが、それでも出来るだけ雨は降らないで欲しいなと空を眺めるのが恒例となってしまいました。


さて、PHOTO AID Miyagi 2011も残り3日となり、次回の準備もぼちぼちと行わなければと考えています。次回は久々の個展になります。個展と言うと、開催までにかかる作家自体への負荷はグループ展の比ではありません。その為、ある程度の期間とエネルギーが必要になるわけです。

それでも、表現し発表し続けている方の多くは、いつかは個展をしたいと考えています。その時々で表現したいことや伝えたいことが変わる作家もいますが、大抵はひとつの目的や目標の中で随時個展を行う場合が多いものです。

極端な話、自分自身にとっての向かう先であったり、終着点といったものはほんの小さな点のようなもので、その点に達する為に紆余曲折を繰り返しながら、その間にいくつかの点や点を繋ぎ合わせ、面を作り、さらにその面自体を絞りながら、再びひとつの強固な「点」へと繋がっていくのだと思います。

誰しも始めはぼんやりとしか見えないもので、とても不安であり、自問自答を繰り返します。制作過程でもその思いは生まれては消えているのだと思います。それらの結果というか、その時点での自分なりの結論を覚悟を持って世に問いかけるのが個展だと僕は考えていて、つまりは最終的な「点」はまだ自分でも分かっていないのでは、と思うのです。

評価は常に周囲の評価に委ねられるわけだし、正しいだけの表現は、それだけで万人に受け入れられるかと言えばそうではありません。じゃあ、何でそんな着地点も定まらないモノの為に、覚悟を持って発表する必要があるかということになります。

んー、これって、悩ましく、難しい問題ですね。

でも、分かっていることは、これらの事実の積み重ねがあって、今があるということです。


○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月13日木曜日

2つの企画

PHOTO AID Miyagi 2011は今週末で終了になります。普段は約1カ月程度の会期で行っていますから、今回もそうだろうと思っていると見逃してしまいますので、ご注意下さい。


これを読んで下さっている方は既に御存知かと思いますが、現在2つの企画を募集しています。

Story vol.3 "2011"

Sha-gaku vol.4 “人生は前にしか進まない”

http://kalos-gallery.com/event/planning.html


いずれもギャラリーに来て下さっている方やサイトを見ていただいている方には、タイトルはお馴染のものなので、新鮮さが無いように感じるかもしれません。

少し違う点は、サブタイトルが付いていることです。特に煽っているつもりはないし、殊更に強調したいとも思わずに、現在僕自身が感じているモヤモヤとしたものを言葉にしてしまったものです。

自分でも一言多いんじゃないと思うことがたまにあるので、入れようか入れまいかと若干悩んだ末に付けてしまいました。

しかも、また参加者を募っての企画ですから、現時点でどんなモノになるかは僕自身全く分かりません。主催がこんなことを言ってはいけないのですが、これから一から作り上げていくわけで、始めからこれを想定して、或いは目標として、皆さんに見せようとしている通常のやり方とはまるで違っています。

芝居にエチュードがあり、音楽にアドリブがあるように、その場その場の感情を大事にしながら、自由に表現することから思いがけないアイデアや状況が生まれることがあります。展示までのプロセスもその方法論もさまざまですが、突発的であったり、偶然性といった部分を自分自身楽しみたいのかもしれません。

でもね、最終的には参加者と見る側が同じように満足できるものじゃ無ければいけないことだけは分かっています。そうでなければ、商業ギャラリーとして以前に発表する意味がないですから。

自分自身の新たな部分、逆に元から持っている芯とも言える部分を再認識し、発表することでしか体感出来ない楽しさや喜び(自分と周りに対して)を経験したい方は、迷わず参加してみて下さい。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月12日水曜日

ちょっと出かけてきます。

今日はこれから出掛けてこようと思っています。


現在仙台メディアテークで開催している東日本大震災復興支援 第48回宮城県芸術祭を見に行く為です。最終日の今日までいつ行けるかと考えていたのですが、ようやく行けそうなので、自転車でひとっ走りしてくるつもりです。

宮城県芸術協会の方の何人かは懇意にしていただいているのですが、作品を見る機会はとても限られているのが現状です。点数はひとり1から2点と少ないとの話でしたが、どんなものが見られるかは楽しみではあります。

その後はいつもの一日が始まります。でも、おそらくは違った感覚でいられることを期待しています。普段とは少し違った写真に触れることが、僕に刺激を与えてくれるだろうから。

展示会や展覧会の多くは、見るという行為により、さまざまな情報や感情を僕たちに与えてくれる(呼び起こしてくれる)ものだと思っています。それらなにがしかのインプットによって、見る側は刺激を受け、想像を働かせます。またそこから受ける印象は良いにせよ悪いにせよ、とても個人的なものに依ってきます。

リテラシーという言葉があるように、その人自身が持つそれらにより、受け取り方はさまざまなわけです。それでも、そんな七面倒くさいことを抜きにして、誰しもを圧倒するような、体感として理解知り得る(頭ではなく)作品はあると思っています。作品自体やそれを作りだす作家を取り巻く情報は、時に素直な情感を阻害する場合がありますし、しかも、本来生活に関係の無いものとしてアートは生まれているのですから、情報や理屈は必要の無いものなのかもしれません。

それでも、そこに或る意味や真意といったものを、多くの人は知りたがります。僕もその中のひとりではあるのですが、何故そうしたいと思うかは単純に人が持ちうる知への欲求に他ならないわけで、特にアートで無くても同様だと思えるのです。

さてと、そろそろ出かけるとします。

どれだけ、僕が知りたいと思える作品と出会えるだろうか。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月11日火曜日

当たり前のこととして

あれをしなくちゃ、これもやらなくちゃと急き立てられるように毎日を過ごしているのが普通になってくると、ひとつひとつの物事が雑になりがちです。かといって、じっくりと腰を据えて考え、結論を導き出す方が絶対に良いアイデアや結果と招くかというと、そうではないことも良くあることです。


絶対的な時間の流れは遥か昔からほとんど変わらないわけで、一日も24時間にほぼ決まっているし、その中で食事や睡眠は生きる為の必須事項であまりないがしろには出来ないから、おのずと自分の持っている時間の量は限られてきます。仕事での公的な時間が増えれば増えるほど、私的な時間が減るのは当然で、やりたいと思っていることがなかなか出来ないと感じている人が多いのだと思います。

僕の場合、公私の区別が比較的緩く、時間もある方なので、好きなことが出来ると思われがちですが、本人はあれこれと考えながら、瞬発力だけ行動してしまっていることがあります。そんな時は、もっと時間をかけて検討しろとかホントにそれでいいのかと自問自答しているのですが、大抵はそのまま継続してしまうようです。

最近はその瞬発力も徐々に弱っている感がしているので、出来るだけ当たり前のことを当たり前にすることを心掛けています。失敗は誰にもあることで、やってみなければ分からないことも多いし、想像や予想はあくまでもその人の経験知にも依ってくるわけだから、今するべきと思うことを、さも当たり前のように出来れば良いのではと考えているのです。

ところが、その当たり前も自分の経験や周りの状況によって変わってきますから、実はとても難しいことなのです。自分の当たり前は、あの人の当たり前である確証も無く、世間で言われる常識や慣習が全て正しいこととも限らない程、現在の流れは早いのですからね。

さて、じゃぁ、今するべきことが当たり前のこととして、自分は元より他人もそう思える、そしてそれを実際の行動として表わす為にはどうすればいいのかということになります。



答えはありません。全くもって無責任と言われそうだけど、それって個人の問題としてだけで扱われることがないからですね。とは言うものの、そうしたい、そうありたいという気持ちは、あくまでも個人に委ねられているものです。

しかも、瞬発力で選択したものであってもじっくりと考えた末の行動であっても、それが自然で当たり前のことと考えていても、評価は自分がするものではないし、良いにしろ悪いにしろ帰ってくるのは常に自分に対してですからね。

その上、行動へ至るプロセスは自分が決めなくちゃいけないことだし、その為の時間は限られているのですから、ないがしろには出来ないわけです。

やっぱり、考えていかなくちゃね。

今、自分が出来ることは何かってことを・・・しかも当たり前に。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月10日月曜日

良き一日を

連休最終日の今日は体育の日です。現在はこの日に因んで、各地で運動会を開いているかどうかは定かではありませんが、身体を動かすには気持ちの良い天気です。まさに、秋晴れですね。


ちょっと調べてみると、今日はいろいろな記念日になっているようです。国内に限れば、肉だんごの日、銭湯の日、トマトの日、お好み焼きの日等がありました。いずれも語呂合わせでそうなっているものが多いようです。中にはちょっと無理があるなと感じるものもありますし、祝日に合わせて作ったと思われるものもあります。明日はどうなっているかと調べてみると、やはり語呂合わせでの記念日はひとつだけで、数も今日の三分の一程度です。

祝日に絡めて、何かのPRにするためにそう設定にしているものが多いのです。特にこの日がそうじゃなくちゃいけないわけではありませんからね。それでも、一年365日、なにかしらの記念日があるようですし、個人的な記念日も含めると、ホント毎日が記念日ということになります。もっとも、その人に直接関係する記念日は個人的なものの方が多いから、その他については、そうなんだの感覚すら覚えないのかもしれません。

僕も企画を思い立った時に、これっといったフレーズを考えるのですが、語呂合わせだけでは単純にオヤジギャグにしかならないし、結構ピンと来るものが浮かばないものです。だから、CM等で流れてくるキャッチコピーに感心させられることが良くあるし、こうして記念日とすることが悪いことだとは思っていません。

それにしても、このように毎日が何かの記念日になっていることって、それらを思い起こさせるべくして作っていることもあるとは思うのだけど、普段何気なく過ごしている毎日は、特別な一日が積み重なって進んでいることなのかなとも思わせてくれます。



これを読んで下さっている皆さんは、今日一日をどう過ごされるのでしょうか。

大切で特別な一日と思えるようにするのも、本人次第なんだと思います。

良き一日を。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月9日日曜日

言い足りない事

昨夜は久々に楽しい夜でした。ギャラリーに出展、展示してくれた数名との懇親会というか、熱いトークに心躍らされた時間でした。このところ、ちょっとだけ体調が思わしくなかっただけに、それだけで元気が貰えましたね。


先日もある方とギャラリーで話していた時に、今日は熱くなってますねと言われたのですが、僕としてはそれほど意識しているわけではなく、普段と同じように話していたつもりでした。でも、どこかにそういう部分が見えたということは、現状に満足していない表れなのでしょうね。

僕自身、普段は出来るだけ言葉を選びながら人と接するようにと考えてはいるのですが、感じたり、思ったりしたことをそのまま話してしまうタイプなので、案外それが熱く語っているように感じるのかもしれません。でも、実のところ言いたいことを話しているだけで、本人はいたって冷静である方が多いのです。

人を傷つけるべくして話をする人も見られる昨今ですが、思ったこと、言うべきことを素直に話すこととは明らかに違うことです。人は誰しも他人であれ身内にしても、触れられたくない部分があるもので、その点を突かれた時には決して良い思いをしないものです。その辺りをオブラートに包み込むことを美徳としているのが、日本的と言えばそうなのかもしれません。

それでも、果たして何も言わずにいることが、美徳であるかと言えばそうではありません。分かってはいても、バランスがとても大事で、その上難しいものです。まぁ、今はゆるく、ぬるいような環境の方が居心地も良く、その中で当たり障りのない言葉のやり取りをしている方が安心なのかもしれません。

それでも、その仮面と言うべきものに隠され、語られることのなかった多くの言葉にこそ、真実があるのだと思うのです。無関心を装い、目の前にある現実という表層に諦めを感じ、何も言えないような(言わない)世界に希望は見出せないようにも思います。

随分と大げさな言い回しになってしまいました。済みません。

いやはや、まだまだ言い足りない事があるんだな・・・。

○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月8日土曜日

三連休・・・なの?

今日から三連休で、外出の予定をされている方も多くいるのだと思います。お天気も良さそうですから、外に出て気持ちの良い風に当たるのもいいですよね。


僕はと言えば、最終日まで休みなくギャラリーにいます。今日、明日は出展者の方々が多く在廊しますので、もし時間があれば来ていただきたいと思っています。缶バッチも予定より早く入荷し、早速販売しています。

ギャラリーのある場所は、仙台の中心部からそれほど遠くにあるわけではなく、しょっちゅうイベントを行っている勾当台公園から歩いて15分から20分程度です。メディアテークに行く時間より、少しだけ遠いかなぐらいの距離にあります。

周りに何か見て回れる所があまり無いので、フラッと来る場所ではありません。もっと街中にと言われることもあるのですが、僕はこれで良いと思っています。敢えて分かりづらいところを選んだつもりは無いのですが、やはり入口は分かりづらく、しかも入口の重い扉はそれだけで入るのを躊躇してしまうようです。

そんなこともあり、今は入口を開け放っています。でも、入る時は、気をつけて下さいね。少し段差がありますから、下を見ながら入ってきて下さい。そうして入口を抜け、顔を上げた瞬間に作品が目に飛び込んでくるはずです。

後は、思い思いに楽しんでいただければ良いのです。かしこまって見る必要は全くなく、ひそひそ声で話すこともありません。自分の感性に従って、好き勝手に見て欲しいと思っています。誰にでも好き嫌いはあるし、それが良く分からないと思っても、それだけで何かを感じているのですから。

遠出をされない方は、散歩を兼ねてといった軽い気持ちで来ていただければと思います。

お待ちしています。

○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月7日金曜日

缶バッチ入荷!!

昨日の午後、予定より1日早く、PHOTO AID Miyagi 2011記念缶バッチが出来上がってきました。径が32mmとやや小ぶりかなとは感じていたのですが、あまり大げさにもならずちょうど良い印象です。画像がこちら。

いろいろと理由もあり、限定88個と、中途半端な数量の販売になっていますが、末広がりでもあるし、これまたいいかなと思っているところです。モノが出来たということで、販売も1日早めて、本日7日から行います。追加で手配する予定はありませんから、是非とも早めに購入して下さいね。


また、10月予定のワークショプ「写真作品~展示・発表までのプロセス」の申込み締め切り日が、10月10日(月)までになっています。今回から、自分の写真をパネル化するワークショップも加わります。こちらも、興味のある方は今すぐお申込み下さい。

http://kalos-gallery.com/event/workshop.html


今日は宣伝ばかりになっていますが、もうひとつだけ連絡を。

今日中にサイトにアップする予定ですが、2012年1月に開催したいと考えている写真展企画があります。今回も性懲りもなく、参加者を募ります。この間終わったばかりですが、Sha-gakuもvol.4を考えています。

何故こんなに公募の形にこだわるのと言われそうですが、まだ出会っていない才能の原石に触れたいということと自発的な表現をしたいと考えている方に対して、その場を提供したいからですね。誰かに促されたり、請われたりして行う発表も有りだとは思いますが、でもそれだけでは次に繋がらないし、何よりそういった特別な事でなければ、発表出来ないものと思われてしまうのが嫌なのです。

出来るところまでは、そんな感じでしていくつもりです。

○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月6日木曜日

深夜のDVD観賞

外は冷たい雨が降っています。昼過ぎから一旦上がるとの予報でしたので、ホントにそうなると良いのですが。やはり雨の日があまり出歩きたくなくなるものですから、おのずとお客さんが来られる確率は低くなります。日長一日、あれこれとひとりで考えをはせる時間が増えてしまいます。


急激な気温変化で涼しさを通り越し、やや寒いなと感じているのは僕だけではなく、polkaも充分感じているようです。年中毛皮をまとっているのだから、この季節になってもそうそう寒いとは感じないと思われがちですが、最近は僕の膝や寝ている時の身体に乗ってくる機会が増えています。

人恋しさなんてものはないわけで、単純に暖を取っているだけだと思われ、最初の内は僕自身も暖かさを感じるからそのままにしておきますが、やがて重さが気になってきます。polkaは今体重が4kg程あります。やや大きめの赤ん坊ぐらいです。たまに抱きかかえてみても、充分に重さを感じます。

これが、時間関係なく寝ている間に突然襲ってくると、さすがに僕でも目を覚ましてしまうわけで、その度にまた眠りに付こうとするのですが、時にそのまま眠れなくなってしまうこともあります。そんな時は、どうしようもないなとpolkaの身体を撫でつけながら、自然に眠くなるまで、DVDで映画を見たりします。

大抵は途中で寝てしまうのですが、4日程前に深夜3時頃から見た「かもめ食堂」は、100分程度の短さもあり、最後まで見てしまいました。説明するまでもなく、この映画は食堂とタイトルにあるように、料理のシーンが多く、舞台が北欧フィンランドの日本料理店ですから、何か改めて日本食を見せつけられます。そのひとつひとつの美味しそうなことといったら、見ているだけで無性にお腹が空いてくる感じがします。さすが、飯島奈美さんの面目躍如といったところでしょうね。

さて、僕がそんな感じでテレビを見ていた時、polkaは何をしていたでしょう。身体を撫でつけられることにもすっかり飽きてしまい、僕の身体から離れ、本来のねぐらに戻り、ひとり寝てしまっていました。ネコのきまぐれさは元々承知しているので、またいつものことと思いながら、僕の方は結局、そのまま朝を迎えてしまったのです。

その日の朝、無性におにぎりを食べたくなったのは言うまでもありません。

○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月5日水曜日

缶バッチ販売します!

昨日サイト更新でお知らせしているのですが、ここでもちょっとだけお知らせをしておきます。


現在行われているPHOTO AID Miyagiでの販売アイテムを追加します。PHOTO AID Miyagiは、震災を機に集い、復興への願いを持ちながら、それぞれの思いを発表した写真展としての一面を持っています。参加者は、仙台を始め、南相馬、東京の方もいらっしゃいます。お互い、顔も知らない方がいるわけです。

僕の企画するもののほとんどは、グループ展の形を取りながらも、ひとりひとりがそれぞれの形で、参加者同士が互いに干渉したり、表現を束縛することなく自己表現をしてもらうものになっています。ですから、会期準備中や会期中であっても、参加者に対して仲良く一緒になんてことを望んではいません。

今回は主催ではないこともあり、既に知り合いであったりする方もいらっしゃるわけで、普段とは少し趣が違うかなとは感じています。まだ2日目が終わったばかりですが、何となく繋がりはあるようだけど、やはりゆるく、ぼんやりとしたもののように思えます。特に繋がりが強くなってとは思ってはいませんけど、わずか2週間しかない写真展に、ある意思を持って参加しているのですから、今後もなんらしかのものはあって欲しいなと感じていました。

写真展は記憶に残るだけで、形は消えてしまうものですから、記念的に何か残るものをと考え、缶バッチを制作することを急遽決めました。参加者の方にこれを提案したのが、初日ですからわずか3日前の話です。もちろん全員の賛同がなければするつもりはありませんでした。突然で思いつきのような僕の提案を、参加者全員が受け入れてくれたことは、参加者の心の中にそういう思いが少なからずあったのだと思います。

話は長くなりましたが、缶バッチのデザインはこんな感じです。

意図としては、缶バッチ表面を壁の白とし、集まった14名を"PHOTO AID MIYAGI"の14文字で表現、それぞれの個性を色として表わし、会期のあった日付を入れただけのシンプルなものです。ただ今、鋭意制作中で、今週末8日の土曜日から会場内でのみ販売します。もしかしたら、7日の夕方以降であればあるかもしれません。


販売価格は、1個¥150、その内¥105を義援金にします。

是非とも皆さんに買っていただきたいと思っています。

でも、本当は、作品を買ってもらえるともっと嬉しいのですが、欲張りでしょうかね。


○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月4日火曜日

キャリアって・・・。

朝の連ドラが「おひさま」から「カーネーション」に変わり、急激な冷え込みで一気に秋モード突入になったりと、このところのバタバタした状態を過ごしている間に、いつのまにか世間や季節は着実に変わっているようです。昨日は久々に駅前にある某大型電器店に行ってきましたが、行きかう間に受ける風の冷たさに、素足にサンダル履きもそろそろ終わりかなと感じました。


インクカートリッジの購入に行ったついでに、次回のDMを置かせてもらったのですが、やはりというかまだというか他の写真展の案内はほとんど見られませんでした。とても残念なことです。周りのカメラ売り場には多くの人が、新しいカメラやレンズを興味深そうな表情で手にしているというのに・・・。

現在行っているPHOTO AID Miyagi は全員アマチュアの方が参加されています。キャリアにも格差があるので、作品として歴然とした差が表れてくるのではと訝しがる方がいるかと思います。

あくまで個人的見解ですが、表現することにおいて、キャリアがそのまま作品に反映するかと言えばそうではないと思っています。確かに経験は貴重なもので、長くそれに親しみ、学習を重ねれば、技術は上がり、知識も増えるものです。写真はカメラという道具を扱うものですから、ある程度の知識は必要になります。また、プリントにしてもさまざまな手法がありますから、自身の作品を活かしうる選択や技術が伴ってくるものです。

でも、目の前にある作品全体から浮かび上がってくる感情や意思のようなものは、それらのバックボーンのみで生まれるものではありません。むしろ、作りだす人の感情や意思が明確に現れてくるものに、見る側は理解を示し、共感を持ち、或いは感動という領域までにいけるのだと思うのです。そして、それらは稚拙や卓越、高尚や低俗と、一見して混ざり合うことの無いモノの中から、自由闊達に現れて良いもので、その範囲において、キャリアは関係ないモノになってしまいます。むしろ、邪魔になることだってあるのです。

自分の写真を作品として発表することに興味のある方は、先ずは、自分の写真を見直してみて下さい。

もし、そこに自分にとって発表する意味のある何かを感じられたなら、それを受け入れるべきです。

僕はいつでもそんな方を待っているのです。



○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月3日月曜日

Opening

昨日、PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~ が無事開幕しました。


初日ということもあり、在廊する参加者が約8名とお客さんも前半を中心に訪れて下さり、ギャラリー内は外の寒さを感じさせない程でしたので、入口のドアも開け放していました。

ちょっと収まってから撮った画像がこちらです。



一昨日まではどうなるかと思っていましたが、同時に何とかなるだろうとも気持ちもあり、滑り込みセーフといった感じです。今回は僕の主催ではなく、作品に関してはほとんどノータッチでしたから、どんな雰囲気になるかは展示してみないと分からない状態でした。


一言でいうと、クッパ状態ですね。混ぜご飯ですね。いろいろな種類の具材があって、時にひとつひとつが混ざり合い、時に粒的に感じるような、そんな感じです。どなたでもどこかに気になる写真作品があると思います。

会期は2週間と、短めです。今週末は3連休の方もいらっしゃると思いますから、見逃すことなく、早めにお越し下さい。

○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html







2011年10月2日日曜日

PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~ は本日開幕です。

PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~ は本日開幕です。


昨日は展示作業を一気に進めて、今日午前に一部の掲示を済ませ、予定通りお披露目出来ることになりそうです。展示にいろいろあるのはつきもので、ばたばたとしながらも、参加者の皆さんの協力でなんとかなった感じです。今回は僕が主催ではないので、ほとんどの方とは展示の時に初めて会うわけで、充分に行き届かない点もあったと思います。

それでも、写真を展示・発表し、見に来られる方に何かを感じ取ってもらいたいとの方向は一緒ですから、特に違和感なく作業を進められたように感じます。まぁ、そんな舞台裏の状況などお構いなしに、お客さんは思うままに楽しんでもらえれば良いわけで、それが僕の望むところなんです。

14名の参加者は、それぞれの個性でもって、表現をされています。いままでのギャラリーの雰囲気とは、ちょっと違っているかもしれません。なんにしろ、足を運んで、見に来て欲しいなと思います。会期も2週間と短いですからね。

そこで、会期に関わるお知らせをひとつ。

10月10日、月曜日は休まずに営業します。始めから気がつけよと言われそうですが、土曜が休みだと3連休になっていました。全くもって、曜日感覚の無い男だなと思ってしまいます。


それでは、皆さんお待ちしています。


○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み(10月10日は除く)、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年10月1日土曜日

大詰め

肌寒さに目が覚めたのが、5:00前でした。polkaは僕の横で身を丸めていました。実は一昨日も同じような時間に目覚めて、この時はそのまま起きてしまったのですが、今日はしばらくぼんやりと天井をながめていると、いつの間にか寝てしまっていました。


また目が覚めた時には、7時を既に回っていて、前に起きた時よりも肌寒さを感じながら起き上がりました。と同時に、polkaの鳴く声が・・・。どうやら、僕が起きるのを待っていたようです。いつもは耳元でこれでもかと鳴くのですが、それもせずに。

外は晴れ渡り、澄みきったひんやりとした空気に包まれています。もうじき、今日最初の出展者が来られて、展示をする予定です。午後からは東京からの出展者を始め、相次いで展示に現れるはずですから、寒いなんて言ってられないですね。

休む間もなく、ギャラリー内に釘を打つ音や人の声が渦巻き、内装工事のような感じになるのではと思っています。僕自身、全貌をはっきり掴んでいませんから、ある意味一番楽しんでいるのは僕なのかもしれません。

大詰めの一日

さてと、それでは準備にかかるとします。

○PHOTO AID Miyagi 2011~一歩前へ~

 2011年10月2日(日)~2011年10月16日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html