2011年10月27日木曜日

自分にとっての確かさ

今朝の寒さを象徴するような真っ青な空です。周りの空気がピーンと張って、冷たさが直に肌に感じられる気持ちの良い朝です。背を丸め、寒いとばかり言わずに、全身で寒さを受け止めて、背伸びをしてみると、少しだけいつもと違う一日が始まるような気がしました。


いいなと思える瞬間、そんな出会いが出来ればと思いつつ、日常の煩雑さの中、忘れてしまっていたり、気付かなかったりしながら、僕は生活しています。見過ごしてしまった多くの事やモノたちは常に寡黙で、それらの存在自体本当にあるのかさえ分からないものです。

それでも、ひとたびそれらに触れ、感じられた時の確かさは、充分な程の重さや大きさを持っていて、一瞬で全身を覆い尽くしてしまいます。そして、物理的なそして現実的な安心や安定とは違った形の、自分にとっての確かさに包まれたその時に、あぁ、いいなとか幸せなんだなと思えるのかもしれません。

でも、大抵はとても短い時間で、しかも目に見えるものばかりではないから、触れたことにさえ気付かないことが多いのです。ほんとはいつでもそこにあるのだろうに。



そんなモノたちに出会いたい。

いつもそう思いながら、注意深く構えれば構えるほど、遠ざかり、姿を消してしまいます。



まだ気付くには早いからそうなのか、はたまた注意深さが足りないからそうなのか、

よくは分からないけど、自分にとっての大切で価値あるモノだから、

それらと出会うには、まだまだやるべきことがあるようです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

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