2011年11月3日木曜日

文化の日

昨日も書いていますが、今日は文化の日です。ゆっくりして体を休めるのも良いですが、暖かくなりそうですし、表に出てはいかがでしょうか。普段はあまり見ることの無いものにあえて触れることも刺激にはなりますからね。


僕もそうですが、一見して何を表現しているのかが分からない芸術作品はよくあります。これまでの経験で触れたり見たりしたことの無いものを目にすると、誰でも一瞬身構えてしまいます。それからおもむろに、これって何?と考えるのが普通です。そして自分なりの結論を出すのですが、大抵はよく分からないと首をかしげるわけです。

感受性の強い人といった言い方をしますけど、そう言われる人がそんな作品を前にして、明確に理解しているかと言えばそうではありません。実際、理解するには作品本体以外の部分が知識として入っていなければいけない場合があるからです。特に、近年の現代美術における表現方法論的なところは、単純、かつ純粋であるべき芸術に対して、理屈や論理を強調するがあまり、ますます難解なものとして捉えられる傾向ではあります。

だから、分からなくて当たり前と思って、ただ感じるままに見れば良いとさえ言えます。考えるのはそれからでも遅くはないのです。もし、その作品に惹かれる何かを感じたなら、その惹かれる訳を考えれば良いのです。

写真は絵画や彫刻といったものと比較して、歴史的にもその発生の仕方にしても明らかに違ったものです。それらを作品として提示することが、言わばアートとしての根源であるわけで、いつも目にする雑誌や広告に使われている写真をアートとして受け取る人はあまりいません。

歴史的な流れからいっても、現代美術のひとつなのだと思います。

ここまで書くと分かる人がいるかと思いますが、先ずは感じるままに見れば良いのです。

単純かつ純粋であるものを感じることが大切です。

そして、そこから先、もっと奥深いものがあるのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

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