2011年12月20日火曜日

本能としての表現

表現することは、誰もが持つ本能なのではと思っています。生きる上での術として、自分の意思を伝えることも表現であり、もっとも大事なことで、それ無しでは生活出来ないとも言えます。今はネット等で言葉交わすことなく何でも手に入れることが出来る時代ですが、それにしてもそれらを手に入れる為には、何らかの手段で伝える必要があります。


表現は「表に現わす」と書きますから、頭の中にあるだけでは何も起きないことを意味します。もちろん表現する為に、考えることは重要かつ必要なわけで、それ無しに表現し得る人は天才なのだとも言えます。

先にも書いたように、表現する為にもっとも使われているものは、「言葉」です。それらを組み合わせ意味を持たせながら、社会も生活も成立しているわけで、手段の中ではとても強いものです。その為、何気ない一言が誤解を招き、思いがけず人を傷つけたり、自分自身をおとしいれる結果に陥ってしまうなんてこともあるのです。

一方言葉以外の表現方法はどうかといえば、案外曖昧なものです。というのも、言葉とは違い、それらの意味する部分が固定化されないからです。言いかえれば、向けられている相手側の経験や思考に委ねられている部分が多いということです。

アート作品の多くは、よく分からないと言われます。元々アートは、新しい価値観の創造でもあるのだから、これまでの経験や知識の内では理解されないという宿命のようなものを自らに課しています。そういった意味では、ごくごく当たり前の評価なのかもしれません。

それでも、過去から現在において、それらを表現し、発表をすることが続いている事実を考えると、やはり表現することは本能のひとつであり、誰もが持っているものだと思えるのです。

だから決して、特別な人の為の、特別なことではないのです。

そして、頭の中にあるだけでは、何も起きないものなのです。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

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