2012年2月28日火曜日

誰かが合い鍵を持って来てくれることなんてないのですから。

さて、今日から最終週の始まりです。

一カ月と言うと一般には長く感じられますが、やっている方は案外もう終わってしまうんだとの感覚が強いものです。作品にしてもこのままずっと展示されていたいよと言っているのかもしれません。なにしろ、準備期間の方が大抵の場合長いわけですから、そう感じるのは当然のことなのでしょう。

今回の二人は、南相馬から毎週のように来てくれています。きっとゆっくりと休んでいたいと思う日もあるのでしょうから、僕は感謝するしかないのです。おそらくは、終了後その疲れが出るのかもしれません。ある意味、非日常と言える日々を一カ月に渡って送ってきたのですから。

そう思うと益々より多くの人に見てもらいたいとの思いが強くなってくるもので、出来れば延長もと考えたりするのですが、そこは一旦区切りをつけないといけないし、また新しい可能性や刺激を見せることが次へと繋がっていくわけですから、毎回いくらかの寂しさを抱えながら幕を下ろすようになるのです。

でも、何度か展示・発表を行っている人は分かると思いますが、今があって、こうして発表した時点で既に過去となるわけで、そこから次のものが生まれるんですね。まさにその生まれるという感覚が、モチベーションになるのです。

実際、その部分が具体的に次にどう動くかの鍵になります。

そして、鍵は自分の中にしか無いもので、しかもいつもあるものでもないのです。

それを使って目の前の扉を開けるかどうかも、自分にしか決められません。

誰かが合い鍵を持って来てくれることなんてないのですから。



Story vol.3 企画 “2011” 

清信一芳小田紗優美 二人展

201227日(火)-34日(日)
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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