2012年4月10日火曜日

そこに何が見えてくるか・・・、

今年はオリンピックがあり、この時期各分野での代表が選ばれています。昨夜も水泳の代表会見がニュース等で流れていました。一番の注目は、北島選手だろうと思いますが、選ばれた選手は、15歳から29歳までと幅があります。若くして才能を開花しているケースは水泳に限らず、あらゆる分野で低年齢化が進んでいます。一方、スポーツ医学やトレーニング方法の進化により、選手寿命も延びてきていますから、このような年齢に幅がある選考になったのだと思います。

これはとても良い傾向だと感じます。身近に目標とする選手がいることが、一層拍車をかける形になっているからですし、そう思われている選手にとっても若い人たちの台頭は刺激になっているはずです。また、水泳の場合、一発勝負でしかもタイム制限もある厳しいものですが、これも4年に一度しかないオリンピックですから、非常に明確な目標を水泳界自体が持っていることを思わせ、個人的には良いと感じます。

さて、Photo Styleでも高校生の参加があります。商業ギャラリーで高校生の写真を展示することは、とても珍しいことかもしれません。写真は記録や趣味といった部分が強いから、お互いの方向性や趣向があった者同士が集まり、それぞれがそれぞれで活動をしているケースが多く、とても狭い範囲内で、交流もあまりないのが現状です。

だから、学生と一般が、同じステージで展示を行うことを、コンテスト以外ではあまり見たことないのです。目的と方向が違うと言ってしまえばそれまでですが、僕はずっとそれっておかしいことだと思っていました。結局のところ、表現する個人の問題ですし、そこに至っては年齢や経験や仲間意識といったものはもはや関係のない話だからです。

写真やカメラは今や誰でも手に出来、撮影可能なもので、技術的にもデジタル化が急速に進化しています。シャッターさえ押せば、きれいな写真はどなたにも撮れるといって良いと思います。そんな環境の中、作品として自身のメッセージや意思といったものを表現していくには、何で撮るかなんてことはあまり意味を持ちません。

そこに何が見えてくるか・・・、

それは実際に会場で確かめてもらうしかありません。



Photo Style vol.1 同時開催 江口敬写真展 “風渡ル組曲”    

2012414日(土)- 56日(日)
1300190041623日(月)休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。


江口敬写真展 “風渡ル組曲” :http://kalos-gallery.com/exhibition/concurrent_exhibition_2.html


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