2013年11月16日土曜日

展示すること

半分程度の設置作業を終え、今日はプリントの傍ら、描こうとする世界観を出展者と共にすり合わせしようかと思っています。

今までは、机上での話で進めてきたわけですが、実際の展示状況を見ながら、どこかに違和感や食い違いがないかどうかの確認作業ですね。やはり、具体的に形にしてみると、頭の中で構築したものと違っていることが普通です。意外に小さいなとかバランスが悪いとか、ちょっと物足りない感じがするとか、いろいろと感じる部分があります。まだ、作品が載っていないので、それを加味する必要はあるのですが、この時点である程度の全体像が見えてくることは確かです。

あれ、何で作品が載っていないのと思われる方がいらっしゃると思いますが、実は壁には使用する額やパネルが、写真無しで掛けられているのです。当ギャラリーで展示する方にとっては、それほど珍しい光景ではありません。それもこれも、実際の作品制作や額装を出展者と一緒に進めているから出来ることなのです。

言葉であれこれとアドバイスすることはいくらでも出来るのですが、具体性の無いものはかえって混乱を招くだけで、作品制作の進捗を妨げる要因になりかねません。しかしながら、そんなものは出展者が自分で考えるものだろうと言われる方がいるだろうことは理解しています。その上で、僕は出展者とのコミュニケーションから、決して決めつけることはせずに、具体的なヒントをいくつか提示していければと思っています。

もし、僕が提示することが違っていると感じたのなら、そうじゃない方法が見えてくるかもしれません。また、一人だけの世界に閉じこもっていると、漠然とした考えが具体化するのに時間が掛かり過ぎ、その結果、展示構成まで頭が回らなくなり、勢いであったり、何となく感覚で決めてしまうこともありますから。

展示すること、それ自体、きちんとした意味を持っていて、

大事なのは、その場にちゃんとそれらが見えているかってことなんです。



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  Sha-gakuはいつもと変わらず、自由な表現が基本です。
皆様の参加を心からお持ちしています。





カケガエのないモノ展
20131130日(土)- 1229日(日)                                    
13001900、月曜日休廊(12/23は除く)


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