2014年4月16日水曜日

丸5年・・・今の望みは、それだけ。

20095月にギャラリーを開設し、来月で丸5年を迎えようとしています。

以前も同じようなことを書いたかもしれないけど、最初の一年は、著名な写真家の作品を紹介し、作品としての写真の有り様を見せることで、より高いレベルの写真表現への気づきを促すためでもありました。しかしながら、会を重ねるごとに、徐々に違和感を覚えるようになってきたのですね。

簡単に言うと、それは、どこからか持ってきたすでに認められた作品を紹介するだけで、はたして地域としてのギャラリーとして意味があるのかということだったように思います。

もちろん、このような場所もなかったわけですから、それを望む方もいらっしゃるとも考えましたが、この地で真剣に写真と向き合い、作品に昇華させようとしている人たちにとっては、作家や作品そのものを見守り、はぐくむような環境がないことを再認識するだけで、旧態然とした流出は止まらないのではないかとね。

そして、公募という形を取り始めました。そこには、趣旨の異なる企画を立てることで、いろんな方向や考えの中、発表活動をしていくことが可能であること、発表に関するノウハウや表現すること為の方法論といったこともその場で習得してもらえる、そうしたことで、どの場においても自分次第でいかようにもなる可能性があることを理解して欲しかったのかも知れません。

はたして、出展した方々にとって、本当に有益であったかどうかは分かりませんし、震災という計り知れないダメージもあった5年を考えれば、少しだけでも痕跡は残せたのではと思っています。

昨日、今までの出展者の人数を確認してみたのですが、46名でした。本来のギャラリー企画ではないPhoto aidは除いています。何度となく出展して下さっている方もいらっしゃいますし、企画への出展が初展示で、後に個展まで行った方もいます。

多いか少ないかと言われると、そんなものじゃないかと、僕自身は考えています。写真家と名乗っていても作品を展示発表しない人たち、普通にカメラや写真が好きで特に発表を考えていない人たち、発表したいと考えるだけで、行動に移せない人たち、写真に関係している人たちの95%以上はそんな人たちなんだろうと思っています。

決して、写真を取り巻く環境を揶揄したり、卑下したりはしていません。もちろん良いも悪いもありません。経験的にそうだろうということ。

何をどうするかは、その人の自由です。

僕は今、この5年に培ってきたものを大切にして、もっと多くの方が写真で表現することの楽しさや形として残し、創ることでしか味わえない充足感や心地よい疲労感を体験して欲しいと思っています。

今の望みは、それだけ。






新企画“No Plan””Colorful””Natural Woman vol.2” 募集中!!


皆様の参加を心からお持ちしています。




Workshop & Review weeks Ⅱ
2014412日(土)- 56日(火)                                       
13001900、 4/295/5,6を除く月曜日、火曜日休廊
ギャラリー所蔵品、写真集、図録閲覧については、入場無料


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