2014年4月20日日曜日

量的価値と質的価値

何か新しいことをする、或いは新しいものを創りだそうと考えた時、大抵は大なり小なりの目的や大義名分的なものがあるものです。

同時にこれをすることの期待と不安のバランスは、これらから生まれるであろう価値(自分にとっての、或いは他者や社会に対して)のウエイトにより大きく変わっていき、常に天秤のように上下するのだろうと思います。

一般的に、社会的貢献に関わり、広く大きな世界に向けられたものは、それだけで価値があるから、自然に期待の方に傾き、ごくごく個人的なもののそれは、何物かが分からない場合が多いので、不安へと動くのかもしれません。

ただし、生みだされる価値はそれぞれで違っていますから、一概にどちらが良いとか悪いとか、単純に必要とか不必要とは言えないところです。それは、マスとコアといったところにあるのかもしれませんが、向けられる対象、見出される価値の量的な部分が大きく関与しているように思います。

芸術全般は、発端は個人であり、すなわちコアなものだと思っています。その為、この世で見たことの無い新しいものは、創りだす側は当然のようにそうですが、見る側にとっても、不安の方が大きく、量的価値は小さいものなのです。

やがて、広く一般に認められる価値になるには、さまざまな要因やタイミングが必要になるので、その場で即、結論を急ぐべきではありません。というのは、創りだす側自身が大きな不安を抱えながらも、質的価値を信じていれば、これらは継続して何度となく世の中に提示されるからです。

結論はそれからでも遅くないのです。(創りだす側にとっても見る側にとっても)

新しい何かを創ろうとし、それらを継続的に世に問うこと、
個人としての質的価値を信じながら。

天秤がどちらに傾くかどうかも、そこにあるのですね。




新企画“No Plan””Colorful””Natural Woman vol.2” 募集中!!


皆様の参加を心からお持ちしています。




Workshop & Review weeks Ⅱ
2014412日(土)- 56日(火)                                       
13001900、 4/295/5,6を除く月曜日、火曜日休廊
ギャラリー所蔵品、写真集、図録閲覧については、入場無料


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