2014年5月17日土曜日

ジレンマ

今日、明日と仙台では青葉まつりが行われます。

先週末は仙台ハーフマラソンがあり、イベントづいていますが、これから夏にかけていろいろないろんなイベントが続いていくのではないかと思います。寒い季節にじっとしていた分、暖かくなるにつれはじけるような感じなんでしょう。

ギャラリーもこれに負けじとやっていかないといけないのですが、なかなか難しいですね。公募での企画を始めてからは、東北の写真家が自主的に活動する場を提供、サポートし、その中で写真と向き合ってもらうことで、自己表現を高め、さらに、それらを見た若い人たちが感化され、続いてくれれば、その先にはきっとより自由でオリジナリティーのある写真文化が拡がっていくと考えています。

だから、単に外から持って来て、お仕着せのようにあつらえたのではダメなんですね。少なくても僕自身はそう思っています。それでも、すでに評価を受け、高い質の芸術とされたものを地域で見せることも、また違った役割があることを理解していますので、それらは然るべきところでやってもらえれば良いのです。

ただ、怖いのは、そういった既得された芸術だけが、見るに値するモノとして広く認識されてしまうことです。長年、そんな環境に置かれると、自然にそうなってしまうものですからね。

現在は、ネット環境然り、時間や距離の制約をあまり感じることなく、さまざまな情報を手に入れることが出来ます。実際手にする、目で確かめることは出来ないとしても、外部的評価や情報は、すぐに得られると言ってよい程です。

そんな環境は、情報過多であるが為に、もっとも大事だと思われる自身の価値評価や判断を、徐々にないがしろにしていき、何事も客観的評価や判断に頼る危険性をはらんでもいます。特に、利便性や効率性を求めるモノに対しては、案外自分の見解から離れたところであっても、認めてしまうことは良くあるのだと思います。

芸術・文化はそれらとはかけ離れた存在ですから、誰もが好き勝手に感じ、自分でその価値を見出せば良く、何かそれ自体口にすることが憚れるような環境になっては困るわけです。その先にあるのは、一種のあきらめに似た感情だけですからね。

そうならないようにするには・・・、
ただ沸点を低くするようなことではないんだよな。





新企画“No Plan””Colorful””Natural Woman vol.2” 募集中!!


皆様の参加を心からお持ちしています。



Workshop & Review weeks Ⅱ
2014412日(土)- 次回会期決定まで延長                              
13001900、 4/295/5,6を除く月曜日、火曜日休廊
ギャラリー所蔵品、写真集、図録閲覧については、入場無料


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